蜂屋初塩
現在ラー博に期間限定出店中の旭川の有名ラーメン店『蜂屋』にて、今日から新メニュー「しおラーメン」の提供が始まる。それを聞いて「え?蜂屋って塩とかあったの?」と驚いた。旭川本店では創業当時からあったメニューで、元々この塩ラーメンの塩ダレをベースにしょうゆラーメンの醤油ダレが作られており、本店の常連客には好まれているのだそうだ。知らなかったなー。それは我が「旭川ラーメンは醤油」という固定概念があったから他のメニューに注意がいかなかった為。それにあの『蜂屋』独特の味を出すには醤油味以外不可能に思えたからだ。『蜂屋』の塩味が想像出来そうで全く出来ない。気になり過ぎる。本当は明日金曜に訪問するつもりだったが、明日は午後から雨が降るらしいし傘をさしながらラー博まで行くのは面倒そうに思えて、帰宅途中の電車の中で急遽本日訪問する事にした。
過ごしやすい気温の夕闇迫る新横浜駅周辺を歩いてラー博へ向かい入館し早速『蜂屋』店舗へ。店前に待ちはなく券売機で買った食券を店員に渡すと席を指定され着席。店員は男5人女1人。先客は外国人含み10人以上いたかな。後客も来たようだが6,7割の席は常に埋まっていたと思う。
『しおラーメン(普通)』1000円
トッピング無しのスタンダードな塩を、味の濃さは普通にして注文。意外と待たずすぐ提供された。あ!通常とは違うタイプのオリジナル丼だ!それ以外は麺も具も一緒でしょうゆラーメンと一見区別がつかない。焦がしラードがかけられるからだ。
でもよく見るとスープに透明度がある。あまり焦がしラードがかかっていない部分をレンゲでひとすくいして飲んでみると、あーなるほど、こうなるのか。クセの強い焦がしラードの向こう側に感じるのは確かにじんわり優しい塩スープだ。だから幾分あっさりしたように感じる。それでいてしっかり『蜂屋』のラーメンなんだよ。独特の縮れ麺もよく合っている。だから満足度が高いままでしょうゆと変わらない。へー面白いなー。
仮に旭川に三度訪れる機会が得られたとして、おそらく『蜂屋』本店に再度訪問する事が出来たとしてだ、注文するのはまず間違いなくあの独特のしょうゆ味になってしまう事が予想される。だってリアルに考えてせっかく『蜂屋』の本店に来ておきながら、あの味を味わう事無く他のメニューだけ食べて退店する勇気はそうそうあるものではないから。地方遠征あるあるだ。こういう冒険は近くにある店だから出来る事。だからラー博でこの貴重な体験が出来たのは本当に良かったと思う。あと味濃いめ選択してしまったら、しょうゆ味との比較は困難になると思うので普通にしたのは正しい選択だったと思う。
ゆっくりと味わい完飲完食マークを出した。大満足だ。このバージョンの丼もいいなあ。家にある標準の丼とペアにして置いておきたいなー等と一瞬思ったが、丼までコレクションするようになったら我が家の食器棚がエライ事になってしまうなと思い直した。
さて、平日だけどラー博なので連食しちゃおう。同じく期間限定出店中の喜多方ラーメンの『大安食堂1994』へ。あら?ガラガラで客がいないように見えた。なので食券を買ってそのまま店内へ案内された。席は指定されたけど。店員は男2人女2人。先客は2人いたが後客は4人くらいだったか。
初回訪問時チャーシュー麺を食べていたので基本メニューをレギュラーサイズで注文した。ミニサイズでも良かったかな?とは正直思ったけどケチって食後の満足度を下げて後悔したくないから。で実際一口目を食べた瞬間から「うわー、これこそ中華そばだわー」と満足感が得られた。煮干しといい塩梅の醤油の旨味が優しくじんわりと体に染み込んでくるようだった。2杯目なのにこんなに美味く食べられるのが自分でも信じられなかった。全く喜多方本店で食べた時の残念感は何だったのか?と思うよ。流石にスープこそ飲み干せなかったが結構の量は飲んで麺と具は残さず完食した。もちろん大満足だ。86歳の店主はとにかくつつがなく来年1月8日の卒業まで乗り切ってくれる事を祈るよ。最近店主高齢化による老舗店廃業が多過ぎるので心配してしまう。
『蜂屋』の後に控える札幌『けやき』はスタンバイ中。今月21日からの営業だそうだ。楽しみだ。
多少食べ過ぎて若干後悔したが満たされないよりはマシだと都合良く考え退館した。明日こそは晩飯は自宅で食べるとしよう。
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