再会欅香
新横浜ラーメン博物館でリレー方式で展開されている「あの銘店をもう一度」シリーズ第25弾として本日から営業を開始した『札幌味噌拉麺専門店 けやき』。創業は1999年11月というから創業24年くらいか。思ったより新しい店。でもラー博に出店したのはその開業から5年後というから当時は異例の大抜擢だったと言っていい。店主は元々創作和食店を営んでいたが〆のラーメンを作るような気持ちで作り始めたら、ラーメンの奥深さに魅了され、ついには和食店を畳みラーメン専門店『けやき』を開業したという経緯らしい。
ラー博には2004年11月から約8年半在籍していた。我はラーメン食べ歩きを始めて間もない2007年1月に訪問している。よって再会になる。更にその2年後の2009年9月、初めての札幌遠征初日に深夜宿泊していたホテルを抜け出して「すすきの本店」へ訪れた。でも何故かラーメンの印象がほとんど残っていないんだよ。野菜が多く入った味噌ラーメンだったなくらいの印象。おそらく初めての札幌遠征で『すみれ』、『純連』各々の札幌本店を連食した直後だったからだと思う。なので今日は食べ歩きの経験値を積んだ今の自分が改めて『けやき』を実食したらどう感じるのか楽しみにやって来た。入館して脇目も振らず店舗に直行したら店前に待ちは無く券売機で食券を購入した後そのまま入店。店員は男2人女3人かな。先客7人後客8人。
『味噌ラーメン』1100円
今日は連食するつもりはないので煮玉子入りでも頼もうかと思ったら1個200円もしたので思わず緊急回避し普通のレギュラーサイズを注文。それでも一杯1000円超えだった。テーマは「五感に訴えるラーメン」だそうだから余計なトッピングを加えないので正解だったと無理矢理自己肯定してみた。味噌ラーメンなので本当は白米欲しかったけどね。
結構待たされて提供された。この立ち昇る香りは確かに他のラーメンでは感じたことがないものだった。麺は札幌味噌ラーメン定番の黄色い中太縮れ麺。具は山盛りの散切り葱、もやし、細切り人参、キャベツ、細切りきくらげ、しっかりした量の挽肉等。スープは見た目あっさりした印象を受けるが結構しっかりした味噌味が主張してくる。久々に食べた『けやき』の味噌は、一見変化球に見えるけど実はしっかりと王道の「札幌味噌ラーメン」な一杯という印象が残った。日本料理人の拘りの手法によって見栄えと香りが意図的に演出されていたんだなーと感じた。だから普通に美味しい味噌ラーメンとして満足出来た。よって今回もスープ完飲の完食マークを出して退店、退館し家路についた。
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