雨猫鼠家
昨夜から雨が降り続いていた雨は明け方には本降りになった日曜休日。けれども先週月曜みたいに外出を控えたくなるような真冬のような寒さというわけではなかった。警戒して冬着も準備していたが着用するまででもなかった。
午前中日曜恒例の食料買い出しに向かう事は決めていた。けどこの雨の中に出かけて行くとなると…遠方の店まで行きたくなくなる。なので結果的にここのところ毎週訪問している感じになっているが、弘明寺の奇妙な肉料理店『ねこ娘とねずみ男』を選択する事となった。だって今週は「ほぼ家系ラーメン」だよ。「ほぼ」って何?と思ったけど誰もいない開店前に店前で傘をさして待っていた。そうしたら定刻の5分前くらいに店員に注文を確認され「雨で寒いですから中へどうぞ」と店内に案内してくれて助かった。いつもの席に着席しセルフでコップに水を入れ準備した。しばらくするとこんな天候でも後客がパラパラやって来て、7人くらいでほぼ満席状態になった。
ねこ娘とねずみ男 『ほぼ家系ラーメン 極み(太麺)』2200円
我は吉村家直系店ではほぼ必ずチャーシュー麺を注文しているので、家系だったら違和感ないだろうと「極み」を選択した。小ライスが付いてくる事の方が魅力的だったからというのもある。麺は細麺/中太麺/太麺から選べたが、我の中では家系ラーメンは太麺しかないので太麺選択。きざみ大蒜とおろし生姜の有無も確認されたが全部有りにした。今から思うとおろし生姜はいらなかったかも知れない。
食べてみて何故店主が「ほぼ家系」としたのか判った。いや「家系ラーメンとは?」と問われて明確に答えられる人なんてラオタでもあまりいないと思うが、単純に食べて直感的に家系ラーメンの味とあまり似ていなかった。横浜出身であろう店主も「これで家系ラーメンです」とは言い切れなかったのだと思う。一応ほうれん草と海苔3枚は入って家系を模している。ここで家系か否かを話してもしょうがない。結果的に美味しくて満足感があればいいのだ。この一杯にはそれがあった。値段は高いが相応以上の肉量が圧倒してくる。我がこの店のラーメンと食べ続けているからかも知れないけど「ああ、この店のラーメンの味だなあ」と感じた。そっちの方がラーメンとしては重要だと思う。この店はラーメン店ではないのだけど、その個性が出ている事がある意味凄い。おそらく大量のチャーシューから肉汁と脂とチャーシューたれ等が過剰にスープに溶け出して、他の店ではなかなか味わえない旨味となっているのだと思う。だから通常で結構油多め味濃いめ状態。極みを選択した時点でそれに負けないよう太麺選択は正しかったと思う。
この大量のチャーシューを、サービスで付くご飯に乗っけて豪華チャーシュー丼にして味わえるのも魅力のひとつだ。これほど様々な部位のチャーシューが味わえるのも他の店では味わえないだろう。流石に腹いっぱいの大満足だ。食べ終わる頃にはスープは強烈な油分と味の濃さに変貌しているのでとても飲み干せなかったけどね。支払いを済ませて笑顔で退店する事が出来た。いつかはこの店本気の家系ラーメンを食べてみたい気はした。
その後スーパーで食料調達したから家路についた。その頃には雨は弱まってきたが風が冷たくなっていた。
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