猫鼠辛担
昨日の蒸し蒸しした熱帯夜を引きずって来たような曇天で幕を開けた土曜休日。三連休初日だけどおそらく新幹線等は混むだろうし何よりまだまだ蒸し暑くてキツいので遠出は諦めた。その分自宅や近場でゆったりと楽しむ事にした。
上大岡の夜の行列店『上大岡タンタン』。営業時間の都合であまり訪問出来なかったけど、行くとほぼ必ず店外に結構な行列が生じていた。35年営業を続けていたが終わりは突然やって来た。そんな『上大岡タンタン』をインスパイアしたラーメンを、弘明寺の奇妙な肉料理店『ねこ娘とねずみ男』がランチで提供すると聞いたので今日の昼は決定した。先日も今はなき『和歌山家』インスパイアのラーメンを提供していたし、店主は地元愛が強いんだね。それにしても本当にこの店は肉料理店なのだろうか?他のラーメン店だってこんなにフットワークが軽くないぞ。とにかく楽しみで朝飯抜きで開店の10分前には店に到着した。今日はメニューの開示も遅く定刻を少し過ぎて開店した。案内され着席。水はセルフで準備。口頭で注文。後客6人。店には開店30年を祝うプレート等が飾られていた。この店そんなに長く営業していたのかと驚いた。
『チャーシュータンタン 中の上(大辛)』1650円
一応ニュータンタンメンインスパイアらしいのでそれを損なう事のないよう極みは止めて中の上にしておいた。麺は細麺・中太麺・太麺から選べた。ニュータンタンメン本舗系なら太麺だろうと選択。辛さは8段階選べたが、これもこの系統に準じて大辛を選択した。
麺はやや平打気味の縮れ太麺。良い食感。読みどおり今回は太麺で正解だった。具はニラだけではなく青梗菜も入ってオリジナリティが出ている。そしてホクホクの大蒜粒がゴロンと数個入っているのがポイントだね。ニラと合わせてニュータンタンメンらしさを演出している。肉料理店らしく大量の挽肉入り。その為玉子は相対的にあまり目立たなくなっている印象。チャーシューはいつもの歯ごたえを感じるものではなく煮豚っぽい仕上がりにしていてこれも良い。センスあるなー。大辛にしたけど我にとってはちょうど良い辛さ。これくらいの辛さがないとニュータンタンメンらしくならない。その分発汗作用は凄かったけど。スープはちょっと八角のような味わいを感じた。インスパイアと言ってもこの店に高度な再現度を求めるのは無粋。どうしても個性が滲み出ている一杯に仕上がっているのが可愛く感じる。そして何より食べごたえがあって美味しい。汁一滴残さず完食マークを出した。
+『チキンビリヤニ丼(ミニ)』380円=2030円
今日のサイドメニューは牛煮込み丼、鶏ほぐし丼、麻婆豆腐丼、チャーシュー丼、カレー丼と多数揃えておりどれも魅力的だったが、中でも目を引いたのがチキンビリヤニ丼!こんなのを出してくるラーメン店はまず無いので驚いた。そもそもラーメン店ではないが、そんな事言ったらこの店はインドカレー店でもない。店主の料理の引き出しが凄い。ジャポニカ米だから正に炊き込みご飯っぽいけど、濃厚なスパイシーカレーがのって値段以上の価値を感じたくらい美味しかった。サイドメニューも綺麗に平らげて満腹の大満足。大汗かいてしまったけどね。支払いを済ませ笑顔で退店した。
コンビニに立ち寄っただけで早々に家路につき、正午過ぎには帰宅した。9月半ばとは思えぬ蒸し暑さだ。冷水シャワーを浴びて空調を効かせた部屋へ逃げ込み、午後はゆっくりと過ごした。
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