食納三亀
秋分の日が週末に重なり少し残念なシルバーウィーク状態になった土曜祭日。昨日に引き続き天候は不安定で小雨が降ったり止んだりしている。
三吉橋商店街にある『ラーメン三亀』が店舗契約の関係で明日9月24日の営業を持って閉店すると聞いた。開店から約1年か。我はプレオープン時から訪問していたし、近場の良いラーメンが無くなってしまうのが非常に残念だ。今日は食べ納めとして訪問する事にした。開店予定の約3分前に到着したが定刻になってもシャッターは降りたまま。途中で店主が出てきて「あと5分で開けます」と伝えてきた。結局正午を10分ほど過ぎてシャッターが開いた。その頃には我の後ろに2人並んでいた。入店を促され券売機で食券を購入し店主に渡した。「どちらでもどうぞ」と言われたのでテーブル席に座った。凍ったおしぼりを渡してくれた。後客3人だった。
『三亀ラーメン』800円+『ライス』100円=900円
最後は屋号を冠した基本メニューを選択した。「特三亀ラーメン」と迷ったけど具材が多くて意識がそちらに引っ張られてしまうのでね。最後なのでライスを使ってしっかり三亀ラーメンを味わいたかった。
たっぷりのほうれん草、海苔6枚、味玉丸1個、かなり肉厚で脂身たっぷりの柔らかいチャーシューが5,6枚…ではなく5,6個、茹でキャベツまで。この豪華さで標準のラーメンでいいのか?最後まで店主のサービス精神は凄かった。あとライスの量ね。少し減らしてもらったくらいだがそれでもこの量だ。たっぷり堪能させてもらった。外観構成から当初家系亜流みたいに見られていたこの店のラーメンだが、我から見ればすっかり別物の味わいになってしかも旨味が増して美味しくなったと思う。きざみニンニクを中心に卓上調味料をライスに投入し、ラーメンから具を幾つか引っ越しさせ、スープ一滴残さず完飲完食で堪能した。三吉橋商店街から文字をとって店名を決めたという『ラーメン三亀』が三吉橋から無くなってしまう。理想と現実の壁を乗り越えるのはなかなかに厳しいけど、店主はまだ若そうだしきっとどこかで再起してくれるだろう。席を立って店主に「頑張ってください」と声をかけて笑顔で退店した。
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