薊野鶏骨
早くも今年7月最後の土曜休日。猛暑の日々が続くとついつい外出が億劫になってしまう。でも青空が広がり陽光が降り注いでいる日に、陽が当たらない空調が効いた部屋に閉じ籠もりっ放しにしていると、余計に気力が無くなり何もしたくなくなってしまう悪循環に陥り易いのは経験上判っているので朝9時半くらいに家を出る事にした。この時期外出するならまだ涼しい午前中のみで、午後は家に避難しているに限る。
今日は市営地下鉄ブルーラインに乗って終点あざみ野駅までやって来た。駅から歩いて10分ほどのところに昨年9月28日開店した未訪問のラーメン店が前々から気になっていた為だ。店名は『麺工房コツコツ』といい「クリーム系濃厚鶏白湯らーめん」の店だという。場所は今は栄区上郷町に移転している『麺屋福丸』の、移転前の店舗跡だという。確か駅から結構歩いた場所だった記憶があるから早めにやって来たのだが、開店予定の15分も前に店に到着してしまった。仕方なく店対面にある大型のセブンイレブンで涼ませてもらいつつ開店を待った。定刻になると自動?でシャッターが上がり暖簾が予めかけられた状態になっていた。そのまま一番乗りして早速入店。入口脇に設置してある券売機で食券を購入し着席。厨房には店主と思しき男の店員1人のみ。二子玉川にある『麺屋みちしるべ』という店の出身らしい。客席は一列のカウンター6席のみ。水はセルフ。冷水を飲みながら提供を待った。後客はだいぶ後になって4人来店した。
メニューは鶏白湯の濃厚中華そばとあっさり系の煮干し中華そば、つけ麺がラインナップされていたが、我は筆頭の濃厚中華そばを特製で注文した。
撹拌機で泡立てられた真っ白い泡で覆われたスープのラーメンが提供された。正にクリーミー鶏白湯。タレは醤油らしい。麺は中細縮れ麺。具は青葱、かいわれ大根、小さめの柔らかメンマ数本、海苔3枚、半分に切られた味玉、わりと肉厚のチャーシュー3枚。口当たりは優しいけどしっかりした味付けの濃厚な鶏白湯スープ。醤油味の鶏白湯でこれほど美味しいと思ったのは初めて。麺も具もスープに調和が取れていいて見事な完成度に感じた。朝食を抜いていた事もあり即スープ完飲の完食で終わった。炎天下に遥々やって来た事を後悔させない良い店に思えた。店主に「ごちそうさまー」と挨拶をして退店した。
暑い中歩いて汗まみれで駅に戻った。涼むのも兼ね駅前の東急ストアで買い物をしてから地下鉄に乗って家路に着いた。午後1時前には帰宅。干していた寝具等を取り込んでから冷水のシャワーを浴びて熱を帯びていた体を冷やし汗を洗い流して空調の効き始めた部屋に逃げ込んだ。もう横になったらそのまま睡魔に襲われ深い眠りについてしまった。休日の醍醐味だ。
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