可以煮干
今年2月『桜上水 船越』を訪問して衝撃的な美味しさだった為、「『渡なべ』系列の店を食べてまわってみるのも面白そう」という実にラオタ的な事を思いついてから早4ヶ月。全然実行出来ていないなーと思っていたので、久々の東京訪問は気になっていた『神保町 可以』へ訪問する事にした。渡なべ系といいつつ、この店は渡辺樹庵氏が直に手掛ける本店『渡なべ』に続く2号店になる。開店は2010年3月10日。我はその約半年後のその年の10月16日に訪問している。でももうその頃とはだいぶ変わっているそうなので週末を迎えるのが楽しみで家を出たのだが…。
間を置かずにカレーとの連食実行は流石に悩んだ。でも興味の方が先行し結局自分を律する事が出来ず入店してしまった。開店20分過ぎに到着したが店前には待ち無し。早速暖簾を割った。入口脇に券売機。店内はやや暗めで落ち着いた雰囲気で良いね。厨房には男の店員1人だけ。我のラーメンが提供された後でもう1人男の店員が厨房に入って交代していたね。客席はL字型カウンター12席。先客5人後客1人。
筆頭から純に生姜醤油ラーメン、煮干し中華そば、濃厚つけめんと並んでいる。初訪問時は筆頭が味噌で我はそちらを食べているので、メニュー写真が美味しそうに見えた煮干し中華を味玉付きで選択した。
麺はビロビロの縮れ太麺。チャレンジングだなと感じるほどかために茹でられている。具はたっぷりの薬味葱、シャコシャコ食感の細切りメンマ、香ばしさも感じる赤い縁のチャーシュー2枚、黄身にしっかり味が付いたトロリの味玉丸1個。スープは煮干しの良い香りがしっかり立ち上っている。醤油のしょっぱさより甘さを感じる味わい。これは…『桜上水 船越』のラーメンと同じく山形県鶴岡市のラーメンとの共通項を強く感じ取った。でも麺をゴワゴワかためにする事によって首都圏のラーメン好きも黙らせるレベルに引き上げている。美味い!凄い!カレーとの連食だったのを忘れて自然にどんどん食べ進めてしまったよ。あとラーメンの見せ方の妙ね。盛り付けの妙というか。薬味葱をたっぷりのせるだけでもボリューム感を感じ提供された瞬間に嬉しさが増す心理状態になるんだ。あと接客も地味ながらツボを抑えているというか。ラーメンマニア向けの店という風に見られがちだけど、そこらへんもしっかりしてるんだなー。スープは完飲出来なかったけど具と麺は残さず食べてもう大満足しかない。店員にご馳走様でした!と伝え退店した。
流石に満腹になりやや苦しくなった。消化時間を稼ぐ為少し歩こう。我のいつものコースで御茶ノ水駅から湯島天神を通り秋葉原へ抜ける。
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