花月達磨
昨晩からの雨は止んだようで曇が多い空と至るところに水滴が付いた風景の朝を迎えた日曜休日。天気予報だと今日は日が昇るに連れ晴れてくるそうだ。相変わらず眠い。こういう身体からのサインは素直に従おう。日曜は来週分の食料調達の用事があるので、早めに外出して早めに帰宅し午後は惰眠を貪ってやろうと決め朝9時半頃には家を出た。
『らーめん花月嵐』で今週から開始された期間限定メニュー「群馬豚骨らーめんだるま大使」が気になっていたので上大岡駅までやって来た。随分前から花月嵐は意欲的な限定メニューを繰り出していたのは知っていたが、数年前食べた印象ではどうしてもチェーン店感が拭いきれず、しばらくは訪問を敬遠していた。ところが先々月食べた『シン・ゲンコツらあめん』が衝撃的だったので、次に予告されていた限定が楽しみだったんだよ。開店時間は10時だったから3分前くらいに店に到着。定刻に開店し1番のりで入店。入口付近の券売機で食券を購入し着席。厨房には男の店員1人のみ。後客は我が食べ終わる頃に1人来たくらい。
『群馬豚骨らーめん だるま大使』980円
『だるま大使』は群馬県における豚骨ラーメン店のパイオニア的存在。ご当地ラーメン不毛地帯である群馬県においてかなりの存在感を誇示している。その本店には我は12年ほど前に訪問している。高崎市と言っても車以外で行くとなると、群馬八幡駅からかなり歩き、しかも当時は夜6時から営業開始だったので結構ハードルが高い店だったと記憶している。そのラーメンは基本的にはやはり九州豚骨のカテゴリー内にあり、群馬豚骨を名乗るほどの個性があるわけではない。でも彼の地で絶大な人気を誇っているのは相応の魅力がある、という証明に他ならない。
麺は極細ストレート。注文時に麺のかたさは確認された。固め・普通・柔めからの選択になり固めを選択した。具は青葱、柔らかメンマ数本、半味玉、大判で円周がトロトロと柔らかい美味いチャーシューが2枚入っている。別皿で紅生姜と高菜が提供された。バカッター対応だろうか。そして肝心の豚骨スープだが、本場ほど強烈な豚骨臭やシャバさはなく、かと言って東京で魔改造されたドロドロ豚骨でもない。絶妙のクリーミーさを感じられる濃度。またしょっぱさもなくまろやかで、一言で言うと優しい。けれど物足りなさを感じさせないで不思議と豚骨の魅力を十分に味わえた。もうかつての『らーめん花月嵐』のチェーン店っぽさを感じる嫌な後味は感じず、文句なくスープ完飲完食の大満足で終了した。やっぱり技術レベルが上がっているのは確かのようだ。
昨日書いたけど、我は値段云々ではなく、やっぱり高級料理店化するラーメンの食べ歩きをしても楽しくないと感じると思うんだよ。となると安価とまでは言えないまでもギリギリのところで質の高い一杯を提供して楽しませてくれる『らーめん花月嵐』への訪問回数は高まってくると思う。店側が時代に対応するのなら、客側もまた対応していくのは当然のことだ。来月の期間限定メニューは我の大好きな「新潟麻婆麺」インスパイアのようなのでこちらも期待して待ちたい。
バスで蒔田へ移動し、コンビニとライフ蒔田店で食料調達して正午前には帰宅。空は快晴になり気温も上がってきたが予定通り午後は惰眠を貪った。
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