川崎酒田
昨日とうって変わり曇天で迎えた日曜休日。昨日結構遠方へ出かけたので今日は近場がいいなー。そう思いつつ市内の新店情報を見ても不確定要素が多くリスクが高いと思えたので、川崎まで足を伸ばしてみる事にした。
山形酒田の名店『ケンちゃんラーメン』インスパイア店として、川崎・京町付近で営業を続けている『手打ち中華そば 酒田』。修行経験はなく独学のインスパイアだがなかなか再現度が高く好印象の一杯だった。その店の支店が今月1日、矢向駅から1kmほどの場所に出来たと聞き行ってみる事にした。川崎駅からバスに乗り付近のバス停で下車し、そこから歩いて店に到着したのは開店の20分も前。流石に店前に誰もいなかった。しかしすぐ後客はやって来て我の後ろに並んだ。定刻に開店する頃には後ろに7,8人は並んでいた。一番乗りで入店。こじんまりとした居酒屋の跡地みたいな渋い雰囲気の店舗だ。店中央に設置された券売機で食券を買うと店員に奥から詰めて座るように言われ食券を差し出し着席。厨房には20代前半かそれ以下に見える若い男の店員3人。客席は厨房周りにL字型カウンター8席。初回で満席になり外待ちが生じていた様子。
『チャーシュー麺』1050円+『玉ねぎ』100円=1150円
チャーシュー麺に玉葱トッピング。好みは「身入り」と言われる背脂のみ指定。本店で筆頭醤油を食べていたので今回は塩を頼んだつもりだったが、店員に確認すると「醤油でご注文されていましたが」と言われた。納得し難かったが面倒だし、本店での醤油は美味しかったからこのままでいいや、となった。
ピロピロの縮れ麺だがしっかりとシコシコとした食感の手打ち麺。麺量200gだとか。これがかなりスープを持ち上げてきて美味いんだよ。具はきざみ葱、細切りメンマ、海苔2枚、チャーシュー5枚。トッピングのきざみ玉葱はこの一杯と親和性が高く頼んでおいて大正解。そしてスープだがここ最近の煮干しメインのラーメンとは違うものの、結構なニボニボ感と醤油のキレが絶妙で東北で脈々と続く日本の麺文化さえ感じさせるような気がしてくる。ハッキリした味わいなのにじんわり染み入るというか。そこに背脂が加わりラーメンとしての魅力を増幅させてくれる。これは箸が止まらなくなるね。どんどん食べ進めてしまい短時間で完飲完食してしまった。結果的に今日この店を選んで大正解だった。こんな店が近くに出来たらそりゃ通いたくなるわ。東日本の人間の舌と心に刺さるであろう一杯だ。大満足で退店すると店の外には7人くらい並んでいたよ。
帰りもバスで川崎駅に戻りどこにも寄らず電車に乗り横浜へ戻った。食材を買った後家路についた。
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