釜玉中華
昨夜は強い風と雨だった。明けて今日は雲が多く5月並の蒸し暑さ。夕方にはまた雨が降り出した。こんな天候が週明け火曜くらい迄続くんだそうだ。残念ながら今年は週末の花見散歩は諦める事になりそうだ。
昨年3月『つけめんTETSU』創業者の小宮氏が東急学芸大学駅前に出店した「釜玉中華そば」を名乗る『ナポレオン軒』という店が評判になっているという情報を聞きつけ気になっていた。その第2号店が昨年11月24日京急蒲田駅近くに出店されたとも聞いている。蒲田なら定時退社日に行けるだろうと機会を伺っていた。今日が良いと判断し早出出勤の定時退社後に京急蒲田駅に降り立った。京急蒲田駅が改装されて初めて降りたが立体構造で立派になっていて驚いた。店は「あすと商店街」入口付近で改札を抜けて徒歩2分といったところかな。雨に濡れず…とはいかず数歩だけ濡れた。夜営業開始20分後くらいに店に到着。待ちはなかったのですぐ入店し店内入口に設置してある券売機で食券を購入。Suica決済が出来たのでそれを用いた。食券を店員に渡すと席を指定され着席。厨房には男の店員2人。客席は厨房周りにL字型カウンター9席。先客5人後客4人。
釜玉中華そば ナポレオン軒 京急蒲田店『リッチ釜玉(大)』890円
メンマとチャーシュー1枚が加わるリッチ釜玉の大を注文した。麺量250gらしい。まずは卵黄は潰さず麺を食べてみた。最初から黒胡椒が少しかかっている。麺は自家製の平打気味の極太縮れ麺。噛むと弾力がある。よく言われる表現だがモチモチシコシコ。主役であるこの平打縮れの食感が「釜玉うどん」とは明確に異なる食べ物だと主張してくる。具の胡麻油に和えられたシャキシャキ葱はラーショ的なやつでこれも釜玉うどんとは全く別の味わいになる。タレは見た目より多めに入っていて濃過ぎない背脂醤油でスープに寄せられている印象。リッチトッピングのメンマ数本と小ぶりだが肉厚で柔らかいチャーシュー1枚はよりラーメン感を際立たせている。なので見た目は似ているが釜玉うどんとは全然別種の食べ物に仕上がっている。油そばっぽくあるがまた異なる味わい。確かに有りそうで無かったもので、発明と評され評判になるだけあるね。卓上の無料の調味料が豊富なのも新しい。何ときくらげの細切りが無料取り放題。黄身を潰して半分くらい食べたところで、刻みニンニク、揚げ葱、黒胡椒、釜玉タレスープを投入。よく混ぜて食べる。こうなると「台湾まぜそば」風になった。無料で味変が気軽に出来る事で飽きさせない構成になっているのもポイントが高い。素晴らしい。
+『替え玉』150円=1040円
我が麺を食べ終わりそうな時にすかさず店員が「替え玉そろそろ作ってよろしいですか?」と確認してくれたので頷くとしばらくして提供された。卓上の説明文通り「基本メニュとは打って変わりパツパツ固めの細麺を濃厚煮干出汁に浸して提供」された。結構なニボニボ感で苦味が来る。まるで逆『丿貫』というか。半分はそのまま食し、残りを釜玉タレにスープごと投入。黄卵でニボニボ感が中和され〆にふさわしい優しい味わいに変化。汁一滴残さず完食。シンプルなのに最後まで客を飽きさせない事に注力し考え抜かれた設計は本当に見事。評判通りだった。このアイデアを思いついたら出店したくなるのも無理はないと思う。大満足で退店した。尚、この京急蒲田店は店舗契約上今年7月に閉店する事が決定しており、その代わり東急蒲田駅近くに別の店舗が4月から営業開始するのだそうだ。
再び京急の駅に戻り家路についた。
コメント