八戸麺道
この時期らしい晴れ上がった空と気温の低下が著しかった金曜平日。夜は一段と冷え込んだ。
今夜は3週間ぶりのラー博訪問。狙いはもちろん「あの銘店よもう一度」第9弾『八戸麺道 大陸』だ。2002年3月6日から2003年2月23日まで在籍していたようで我はその時訪問出来ていなかった。この店はラー博の当時の企画だった、ご当地ラーメンを新しく生み出そうとする「新ご当地ラーメン創生計画」の第2弾として故・佐野実氏がプロデュースしたオリジナル店舗だったそうだ。卒業後青森八戸で故郷に錦を飾ったが、2009年、約6年間の営業期間で閉店してしまったそうだ。つまり現存しない店。それを知った時「あーこの店は今回の企画でも再現出来ないだろう」と思ったよ。ところがどっこい当の店主は佐野実氏に指名され現在『支那そばや』総料理長になっていたというオチだった。今回の店舗もかつて『支那そばや』があった場所だ。店前に待ち客はおらず食券を買ってそのまま入店。店員は男6人女1人。先客5人後客5人。席間の仕切りには使用食材が誇らしげに記載された紙が貼られていた。「食材の鬼」の異名を持っていた佐野氏プロデュースらしいとは思うが、こういう蘊蓄アピールは最近見なくなった。懐かしくさえ思った。
『八戸支那そば』1280円+『大陸丼』550円=1830円
最近の値上げラッシュで鈍感になっていたが結構強気な価格設定だな。チャーシュー麺なんてレギュラーサイズで1900円もして驚いた。サイドメニューでご飯物があったので注文。連食しなくて済みそうだ。
あ!丼がオリジナルだ。今までこの企画ではどの店舗も同じ丼を使いまわしをしていて少々味気なさを感じていたのだけど。高級感を演出しているのか?麺は中太縮れ麺。具はきざみ葱、小松菜、メンマ数本、チャーシューはニンニクを餌として育てた十和田産ガーリックポークを使用しているそうだ。スープは宮内庁御用達「青森シャモロック」という高級地鶏を使用している事をアピールしているがあまり鶏油っぽさは感じられない。どちらかというと乾物の出汁感が強めに出たあっさり醤油スープだった。良くも悪くも20年前のラーメンを忠実に再現したと感じられた一杯だった。
サイドメニューの大陸丼は、ホロホロ崩れるサッパリチャーシューがたっぷりのったチャーシュー丼だった。甘い味付けで白髭葱ものっていた。値段はアレだったが夕飯としては満足し退店した。
ラー博倶楽部会員は先着で来年のカレンダーを貰えるキャンペーン中だそうで早速インフォメーションに立ち寄って貰って来たよ。巻末に歴代ラーメン店年表が掲載されており、それだけでも貰っておいて良かった。おそらく今日が今年最後のラー博訪問となるが、今年はこのリバイバル企画でかつて無いくらいラー博に足を運んだ。今のところ全ての店に訪問出来ている。それでも全50店舗くらいある中の15店舗に過ぎない。来年もまた足を運ぶことになるだろう。
夜になると一段と寒さが厳しくなってきた。帰宅後柚子湯に入って温まった。近所の人に貰った柚子で昨晩も入ったけど、2日目も十分楽しめた。今夜からようやく羽毛布団に切り替え暖かくして眠ろう。
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