塩原飛火
『手打 焔』と同じ直線道路沿いに約550m離れた場所に今年5月8日、新しいラーメン店『白河手打中華そば 緑川』が開店した。この店の肩書きが驚くことに「とら食堂那須塩原分店」となっている。これは『とら食堂』と『火風鼎』の白河中華そば2大巨頭(?)の戦いが那須塩原に飛び火したようなもの!とプロレス的に勝手に煽りを入れて『焔』を出た直後店へと赴いた。帰りの事を考えて早歩きで、時々小走りで。開店から約25分過ぎくらいに店に到着すると、幸いな事に店前に待ち客はなし。名簿も置かれていたが全て横線が引かれていた。これは入店して大丈夫だと思い暖簾を割った。無事店内に迎えられ入口脇に設置された券売機で食券を購入し席に案内された。店員は男2人女1人。いずれも若いが連携が取れていて客対応も申し分なし。荷物かごまで持ってきてくれた。客席は厨房前に一列のカウンター6席と4人がけテーブル席2卓。こじんまりして新店らしい清潔感が隅々まで行き届いているような店内。先客8人で後客は5人くらい。
『焼豚麺』1080円
こちらは醤油味のみ。基本の手打中華そばを筆頭に焼豚麺と雲呑麺と続く。雲呑はもういいや、焼豚麺にしておいた。いい顔をした一杯があまり待たずに提供された。
麺は多加水中細縮れ麺。こちらは東北の手打ち中華そばらしいモチモチツルツルの食感。具は輪切り葱、ほうれん草、メンマ数本、ナルト1枚、海苔1枚、焼豚は7、8枚。こちらは燻製ではなく本当に焼豚で焼いた香ばしさが伝わってくる。スープは『焔』ほどではないが鶏油メインのあっさり和風醤油味。正に『とら食堂』と言った感じの繊細で旨味たっぷりの和の味わい。個人的には東北出身の亡き母が作ってくれた我が家のお雑煮を思い出した。『焔』と連食でこれを食べると『焔』の個性がより浮き出てくる。そして白河中華そばのスタンダードのじんわり来る旨味と味わいという良さもよく判った。美味しくて完食したけど東北の手打ち中華そばは麺量が多い傾向にあるのでスープは残す形になってしまった。かなりの満腹感。店員に「ごちそうさま」と伝え大満足で店を出た。すると店外に待っている人がいた。店内は空席が多かったが制限しているのかな?我はすぐ入店出来て良かった。と言うのは正午過ぎに来るバスに乗る必要があったからだ。これを逃すと午後4時くらいまでバスは来ないからだ。やっぱり早起きは三文の徳。余裕を持ってバス停でバスを待つ事が出来た。那須塩原駅には12時半前に到着、13時過ぎの新幹線に乗り東京には14時半前くらいに戻ってこれた。本当にラーメンを食べる為だけに日帰りになったけど、我の満足度は高い旅だった。県境とか無関係にあの辺りは白河中華そばの影響下にあるんだなと改めて知る事になった。





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