笠岡古麺
木曜平日だが早く上がれたので今週も新横浜ラーメン博物館へ立ち寄ってみる事にした。「あの銘店よもう一度」第6弾として絶賛出店中の岡山笠岡のご当地ラーメン、笠岡ラーメンの筆頭店『中華そば坂本』が今週になって数量限定のメニューの提供を開始したと聞いて気になっていたのだ。約10年前に本店を訪問した様子から思うに、この店は限定ラーメンなど提供することはなかったと思う。それがあえてラー博再出店を契機に別の味を提供するという事に興味があった。その名も「いにしえの中華そば」。蘊蓄によると「笠岡ラーメンには大きく2つの系統がある」という。そんなの知らなかったぞ!一方はこの『坂本』に代表される鶏出汁のみで作り上げるタイプと、もう一つは鶏に加え魚介出汁を合わせタイプで、笠岡ラーメンの元祖と伝えられる今は無き『斎藤』という店のラーメンがこちらのタイプだったらしい。つまり笠岡ラーメンの源流の味を、現在笠岡最古の店である『坂本』が復活させるということだ。ご当地ラーメンマニアと言っていい我にとっては俄然興味を惹かれるメニュー。早速券売機で食券を買い暖簾を割る。待ち無しで着席出来た。でも来客は相次いだしほぼ満席みたいな状況だったと思う。店員は男3女2くらいだったか。
『いにしえの中華そば』950円
1日限定100食という目的のメニューをレギュラーサイズで注文。鶏皮の短冊切りがのっている以外は麺も具も通常の中華そばと変わらないみたいだ。では早速スープを味わってみる。…あれ?先週たべた中華そばとの違いがわかりずらい。もしかして間違われたのかと疑ったほど。でもその区別の為に鶏皮の短柵切りがのっているのだからそれはないよな。でも我の駄舌だと鶏出汁が強い醤油スープにしか感じなかった。よく考えてみればこれは「いにしえの中華そば」。今の時代のわかりやすい魚介出汁の味ではなかったのだろう。逆に言うと『斎藤』の味をちゃんと引き継いで、なおかつブラッシュアップしている『坂本』の中華そばの凄さを感じる事が出来た。つまり美味しかったのでスープ完飲で完食し店を出た。
あと4日で卒業してしまう『八ちゃんラーメン』を食べ納めしようかと思い行ってみたけど15人くらいの行列が生じていたので断念した。卒業後横浜市内に出店してくれる事を期待している。
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