超多加水
神保町の散策後に超多加水自家製手揉み麺をかかげる『きたかた食堂』というラーメン店に入店した。事前調査などはしていなかった。『キッチン南海』の定食を食べた後だったのであっさりした喜多方ラーメンなら食べやすいかなと思ったから。場所柄チェーン店っぽい印象。店前に待ちはなかったし食券を買ってからフラッと入店したのだ。中に入ると奥にのびる店内。一列のカウンター17席。9割方の席は埋まっているように見えた。手前に1席空いていたので座った。厨房には男の店員3人。
超多加水自家製手揉み麺 きたかた食堂 『中華そば塩煮干し』780円
醤油が筆頭だったが、『坂内食堂』のさっぱりした一杯をイメージし塩煮干しを選択。麺は中太か極太か確認されたので通常の中太麺でお願いした。15分以上待たされ提供された一杯は注文時自分がイメージしていたものとは色々違っていた。ビジュアルはいい感じだった。塩っぽい透明なスープに縮れ麺。具は白髭ネギと細切りメンマ、バラとモモ2種のチャーシュー各1枚。そしてスープだがハッキリくっきり煮干しが強く出た味わい。全然あっさりではなかった。だけど問題は麺の方で、屋号のほとんどを占める「超多加水自家製手揉み麺」とは店前に書かれている通り「手打ち式5割6分」、つまり加水率56%。食感で正にもちもちプリップリッ。この一杯は麺こそが主役だった。この麺を食べた時我の頭に思い浮かんだのは川崎南加瀬の『ラーメン日陰』だった。事前調べ無しで入店したので「資本系が早速あそこをパクったか」等と思ってしまったが、実際はこの店の開店は2016年7月16日で2018年7月頃に現在の屋号に改めて既にこのスタイルで営業していたそうだ。そして店主は喜多方にある『麺や玄』という店で修行し数店舗展開しているとの事。だから全然パクリではなかった。これは後から調べて初めて分かった事なので、食べ終わった時は「資本系がこれをやるか」と驚いていた。それぐらい麺の主張が強く、スープの味が強めだったので最初想像していた一杯とはかけ離れていた。麺と具は食べきってスープは残して店を出た。
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