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2022年9月17日 (土)

本田旨味

胃袋のみならず心までも満足させてくれた『まんてん』を退店した後、すぐ水道橋駅に戻り秋葉原に移動した。次に目指したのは『麺処ほん田』秋葉原本店だ。この店は2008年2月15日に東十条駅近くに創業しており、我は2009年1月10日に一度訪問している。当時から大人気店で行列に並んだ記憶がある。その店が2020年4月15日にJR秋葉原駅に本店を移して提供するラーメンも刷新したという。今日は『まんてん』で満たされたし、ある程度の行列だったら心の余裕を持って待てるだろうと軽い気持ちで立ち寄ったのだが…。秋葉原駅の改札を出たものの店の場所が分からず5分ちょっとさまよった挙げ句店に到着したのは開店して20分過ぎたあたりだった。店の前には30人弱の長蛇の列が既に生じており急いでその最後尾についた。並んでいる途中で女店員に入口脇の券売機で食券だけ買うよう促された。結局1時間待ちで店内に案内された。厨房内に男の店員3人と接客担当の男女2人の店員。客席は厨房前一列のカウンター5席、2人がけテーブル席2卓と4人がけテーブル席2卓。10分ほど待たされ提供された。

220917honda00220917honda01 麺処 ほん田 秋葉原本店 『味玉醤油』1250円

東十条時代は香味鶏のあっさり塩と濃厚魚介豚骨の2本立てだった。10年以上大行列を作っていたそのメニューを全てバッサリ切り捨て別の味に変えた決断力がまず凄い。なかなか出来る事ではない。さらに移転を機に麺は自家製麺に切り替えているのだそうだ。移転後のメニューは醤油、塩、各々のつけ麺、汁なし担々麺となっている。我は筆頭の醤油を味玉付きで注文。

麺は中細ストレート。具はきざみ葱、濃い色のメンマ数本、鶏チャーシュー1枚、レア気味の豚ロースチャーシュー2枚。トッピングの味玉丸1個。麺も具のひとつひとつ素晴らしかったが、問題はスープだ。レンゲでスープを一口啜った後衝撃を受けた。見た目からは最近流行りの鶏油を効かせたネオ中華そば系、ネオノスタルジー系等っぽいが、実際はそれを超越していた。最早魚介が効いているだの、醤油がまろやかだの、脂の旨さが感じられるだの、そんなの些細な事に思えた。何というか、出汁の旨味が凄いのだ。それでいながら油もしっかり効かせているので、あえて上品にならないよう、ラーメンの魅力を存分に味わえる仕上がりにしている事にも凄みを感じた。長年ラーメンの食べ歩きをしているが「ラーメンっていうのは凄い食べ物なんだな」と今更改めて思わせてくれた。しかもこれを感じたのは空腹の飢えた状態の自分ではなく、あの『まんてん』で満たされた後なのに、だ。更に暑い中1時間も待たされれば多少苛ついた気持ちになっていたのだが、その気持が霧散してしまった。この事実を前にすると、もう素直に感服させられたと言わざるを得ないね。まだ色々書きたい事はあるけど長くなりそうなので止める。とにかく驚くほど美味くて大満足だった。連食だったがその気持ちを店側に伝えるべく汁一滴残さず完飲完食して店を出た。そのままどこにも立ち寄る事なく駅に戻った。今日はこれ以上の事はないと思ったからだ。

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