カテゴリー

2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

« 再会頑者 | トップページ | 煮干伊混 »

2022年8月19日 (金)

隠伊混麺

220819sky001 金曜平日。朝から好天に恵まれた8月中旬。相変わらず日差しは厳しいが湿度はやや下がって風もあるので日陰にいると心地よい。やっぱりちょっとだけ秋が近づいているのかな。

今日の午後は2ヶ月前から決まっていた用事がある為、盆休み明け間もないが有給休暇を取得した。午後半休でも良かったのだが、たいがい仕事が収束せず正午に上がれない状態になりがちなのでバッサリ1日休暇を取った。なのでせっかくのお盆休み明けの平日休暇、ラーメン食べ歩きに有効に使う事にした。但し午後2時くらいには横浜に戻る必要があるので、約2ヶ月ぶりに都内へ出てみる事にした。

唐突だが我は家系とか背脂チャッチャ系とか、言ってしまえば洒落っ気とは無縁のような、何も考えないで食べられるラーメンが好みだ。だから、という事は無いのだが、洋風に寄せた創作系ラーメンを食べてもあまりピンと来ない。嫌いという事はないのだけれど「だったらパスタを食べればいいんじゃないか」と思ってしまうのだ。それが先日あの渡辺樹庵氏をして「ラーメン業界の中でも偉大なる一品」として大井町にある『ajito ism(アジトイズム)』のピザソバの名を上げていた。実はこの店の前身の『つけ麺ajito』には約14年前に訪れているのだが、その時は筆頭の「つけ麺ロッソ」を食べていた。なのでピザソバというメニューに興味が出て早速行ってみる事にした。何でもその店は年内での閉業を宣言していると聞いたからね。店がある大井町にはだいぶ早く到着してしまい駅前のモスバーガーで時間調整し、路地裏の住宅街っぽい場所にある店舗に開店15分くらい前に到着したら既に2人並んでいたよ。そして我の後ろにすぐ5,6人並んだ。定刻に開店し先客に続いて入店。内装は黒でロックがBGM。厨房には店主夫婦と思しき熟年男女2人。接客は丁寧。客席は厨房周りに変形L字型カウンター7席と奥に2人がけテーブル席2卓。女将が順番に注文を取りに来て口頭で注文。初回で満席になり外待ちが生じていた。

220819ajitoism00220819ajitoism01 ajito ism 『ピザソバ 並』880円

いまや看板メニューとなっていて他の客も全員ピザソバを注文していた。我だけが並で注文していたくらい。麺はかために茹でられた四角い極太麺。具は判るところでトマト、チーズ、玉葱、オリーブ、アンチョビ、ベビーリーフ等ピザにのっているやつ。女将によく混ぜるよう指示された。

220819ajitoism02

最初はトマト&チーズが支配的な味わいなので「あーこういうやつね」と冷ややかに食べていたのだが、徐々に良い味わいに感じてきた。食感が楽しいのだ。そしてトドメは麺を啜ったタイミングでサラミが口の中に入ってきた時ようやく理解した。これはパスタじゃない!紛れもなくピザだ!と。ピザ生地を麺に置き換えて正に「啜って食べるピザ」にしようとしている。しかもしっかりとした本格イタリアンピザ店のピザ味なのでとても美味い。パスタの国イタリアでも思いつかなかったであろうピザの麺料理化。ピザソバとはよく名付けたものだ。

220819ajitoism03

+『〆のリゾット』220円=1100円

麺を食べ終えた後に半熟卵、チーズ、ライス、ソースからなる「〆のリゾット」を注文。丼をカウンター上に上げると店主がササッと丼に投入し提供してくれた。これでしっかりとした満足感が得られた。とにかく美味しかったね。評判になるには理由があると納得した。麺料理化したピザというのは驚きだった。樹庵氏の言葉の意味も理解できた。閉店してしまう前に実食出来て良かったよ。だから今更カテゴリー分けするのは虚しくなるのだが、これがラーメンかと問われたら、自分の中ではそれでも違うと感じた事は書いておこう。支払いを済ませ店を出ると7,8人は店の外で待っていた。実食した今となってはこの行列も納得だ。

« 再会頑者 | トップページ | 煮干伊混 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 再会頑者 | トップページ | 煮干伊混 »