大森雲呑
日曜休日。昨夜のうちに雨は上がったものの朝はどんより雲が多く、徐々に晴れ間が広がるという予報通りになった。
このところ結構精力的にラーメン食べ歩きをしていたが今日は行きたい店が思い浮かばず、昨日大森駅に出た際周辺のラーメン店を食べログチェックを入れた時に発見した資本系の店に行ってみる事にした。『京都北白河ラーメン魁力屋』の新ブランドで昨年11月22日にオープンした『月見ワンタンメン専門店 三日月』という店。渡辺樹庵氏をして「資本系にこれをやられたら個人店は厳しい」と言わしめた店なので興味があって行ってみる事にした。駅から歩いて2分くらいのオフィス街っぽい場所にあり、隣は二郎系ラーメン店『バリ男』という店があった。「ラーメン店2軒並びの法則」だ。開店予定の1分前くらいに到着したがまだ準備中の札。入口で待っていたら店員が中に入れてくれた。厨房には男の店員2人。客席は厨房前に一列3席と4席のカウンター席と、テーブル席は2人席1卓と4人席4卓。好きなカウンター席に着席。水は卓上のピッチャーからセルフ。口頭で注文。後客はすぐに現れ、後に家族客も入ってきてテーブル席は埋まり開店20分後くらいにはほぼ満席に近い状態になった。屋号からして山形酒田市の月系と言われるご当地ラーメンを意識しているのだろうね。そう言った表記はあえてしていない。看板等デザインも今風ではなく田舎っぽさを演出している。でも店内はとても衛生的。確かに上手いなー。
月見ワンタンメン専門店 三日月 大森北口店
『月見ワンタンメン(淡麗醤油)』850円+『半炒飯セット』140円=990円
筆頭の月見ワンタンメン、味は淡麗醤油と煮干ブラックから選択出来る。ランチ限定の半炒飯セットがプラス140円追加で出来たのでそれも注文した。
ビジュアルが郷愁を誘うような顔をした一杯。麺は縮れの強い中細麺。具は青菜、細切りメンマ、卵黄、ワンタン5枚。いいよねーこの細切りメンマ。薬味葱を入れない所が資本系のコストダウンかな?ワンタンの餡は平べったい豚肉で大きくみせてビジュアル重視なのだろう。スープは見た目通り優しい味わいだが旨味はしっかり出ていて、昔の資本系にありがちな嫌なしょっぱさはなく美味しい。正直このスープに卵黄を溶かしもあまり効果はないので月見もシンボル的にビジュアル先行で入れているのだろう。
炒飯は流石『魁力屋』のノウハウを活かして上手に作られており、アツアツでパラパラで香ばしく炒めた美味さが直接的に味わえた。確かに渡辺樹庵氏が言う通りだった。このクオリティーを立ち寄りやすい立地の衛生的で入りやすい店舗で、良心的な値段で安定的に提供してくれるのであれば、普通の人はこっちに流れるよ。このパンデミック後の世界では今まで以上に強かに戦略を練って出店するようになっている。個人店は駆逐されるところまでは行かないとは思うけど、商店街の惣菜店や弁当店が資本系に置き換わっていくのが普通になったようになってしまうのかも知れない。レジはセルフ化されちゃんと人件費の削減も図られていたよ。満足して店を出た。
即駅に戻り家路についた。午後は家でゆっくりと過ごした。
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