牛久拉麺
ラーメンショップ牛久結束店。牛久駅から3.6km、近くにバス停すらなく周りには道路以外に何もない僻地と言っていい緑に囲まれた場所にポツンとある。そんなラーメンショップに連日行列が出来「日本一うまいラーメンショップ」等と言われている。美味いか不味いかは個人の味覚によるのでそこには疑問符が付くのだけど連日行列が生じているのは何か理由があるはずなのだ。それが知りたくてわざわざやって来た。
店には開店1時間前にやって来た。行列の噂は聞いていたし何と言っても好天に恵まれたゴールデンウィーク2日目、早く到着するのに越したことはない。到着時既に車が3,4台停まっていたけど皆1時間前で油断して車中にいたままだったので我は早速車を降りて店前のベンチに座った。空気が良くまだ気温も高くなかったので日差しにやられる事なく快適に待つ事が出来た。とは言えラーメンショップに開店1時間前に並ぶというのは流石の我も初体験だ。
シャッターが上げられ非接触の体温計とアルコール消毒液が店入口に出され定刻に開店。その頃には30人超えの人で賑わっていた。いくら人気でも定刻にきっちり開店してくれるのは当たり前とは言え素晴らしいね。順番を確認され我は1番のりで入店。入口脇に券売機が2台並んで設置されていて食券には番号が付いていて順番に客席に案内される。満席になったら店外待ちで番号で呼ばれるようだ。我は一番奥の席を指定され途中でセルフで水をコップに注いで着席した。厨房には男の店員2人と女の店員3人。接客は手際良く気持ち良い。客席は厨房周りにL字型カウンター16席。奥には座敷に4人席が3卓あるらしい。感染防止用のビニールの仕切りがぶら下がっているのが印象的。厨房の様子がまるわかりで調理の様子が眺められる。これも人気の一要素なのか?でもこれだけでこの僻地に行列は出来ないよな。
『ネギチャーシューメン』840円+『小ネギ丼』250円=1090円
ラーショといえばネギ。というわけでサイドメニューもネギづくしで注文。この店は自家製麺を使用し無料で太麺へ変更出来るというのも特徴。食券購入時うっかりボタンを押し忘れてたが、食券を渡す時言ったら対応してくれた。また「コテコテ」という背脂増しが100円増しで出来るが、過ぎたるは及ばざるが如しを経験上分かっているのでそれはしなかった。
丸見えの調理場の中央で1ロット6杯同時に背脂の雨を降らせていた一杯が提供された。具はワカメと海苔2枚、そしてラーショ独特の大量の長ネギのきざみの上に柔らかい小ぶりのチャーシューが6枚のる。そのネギから胡麻油の味がスープに移る。これほどたっぷりの背脂がかかったラーメンショップというのは初めてだ。それによってともすれば貧弱なスープに濃厚さが出ている感じ。そしてモチモチシコシコの中太麺。これも事前の想像以上に良い効果を生みラーメンとしての完成度を高めている気がした。スープこそ飲み干さなかったがジャンク感満載で間違いなく美味い。大満足だ。
小ネギ丼はネギチャーシュー丼と基本同じ。ご飯の上に海苔の絨毯がひかれその上にネギとチャーシューのフレークがチョコンとのっている。これも胡麻油の味わいがよくてホカホカご飯に合っている。これを嫌いな人がいようか。ペロリと完食した。
背脂多めにしたり自家製麺にしたり太麺選択出来たりと客の要望に答えようと質の向上を常に心がける姿勢、それに接客、更にこのロケーション等様々な要因で「日本一のラーメンショップ」と言われている事が実感出来た。これは実際訪れてみないと判らない事だよ。ようやくこの難易度の高い店をクリア出来た事も含めて大満足!店員に「ごちそうさまでした」と声をかけ退店した。店の外には開店前以上の大行列が生じて賑わっていた。
コメント