初山岡家
茨城県牛久市に「日本一のラーメンショップ」と言われる店がある、と言うのは遠方へラーメンを食べ歩くような狂者には情報収集の過程で自然に入ってくるので前々から興味はあった。でも地麺とは違うしな、と頭の片隅の倉庫へ入れて訪問は後回しにしていた。しかし今年はいよいよ訪問しなくっちゃなという機運が高まり訪問計画を温めていた。今日だけは朝から1日良い天候だと天気予報で言っていたので急遽牛久へ出発する事にした。色々調べたけど徒歩ではかなり難儀しそうだしレンタサイクルも無いようなので前日の夜レンタカーの予約だけはしておいた。明けて今朝は予報通り見事な青空と陽光が降り注いでいた。早速家を出て朝8時半には既に牛久駅に到着していた。字面からして牧歌的な雰囲気の土地名だけあって平坦なのっぺりした駅前だった。駅前通りをしばらく歩いてレンタカーを借りて出発した。でもまだ朝9時前。目的のラーメンショップの開店時間まで100分以上ある。なのでもう1店狙っていた店に訪問する事にした。24時間営業のあの店だ。
『ラーメン山岡家』。名前だけは聞いたことがある。何でも家系に似たラーメンを北は北海道、南は福岡まで主にロードサイドに150店舗以上展開している大型ラーメンチェーンだと。しかし横浜在住でマイカー未所有の我にとってはかなり縁遠い存在で、訪問する機会は一度として無かった。そんな『ラーメン山岡家』の記念すべき1号店が牛久駅と隣のひたち野うしく駅の間くらいにあるという。お弁当FCとして創業した株式会社丸千代山岡家が1988(昭和63)年に営業開始した店舗だそうだ。これは良い機会、しかも24時間営業!時間が有意義に使える!早速カーナビの目的地登録し店へと向かった。
店に到着したのは9時10分過ぎくらい。もちろん余裕の駐車場完備。車を止め早速入店。最近内外装変えたのか店内は白くて明るくて老舗っぽさは感じない。厨房には男の店員2人と女の店員2人。客席は厨房周りにL字型カウンター19席。店内隅にタッチパネル式券売機が2つ。先客5人後客6人。接客は適度な距離を保ちつつ説明も丁寧で感じが良い。
初山岡家体験!と言う事でとりあえずレギュラー筆頭メニューを注文。チェーン店らしく醤油・味噌・塩・辛味噌・限定と味もバリエーションに富んでいた。サイドメニューもギョーザ、チャーハン、ご飯もの等豊富で、これで24時間営業だったらそら強いわなーと思った。
家系同様に好みを確認されたので、ついつい我が家系で定番にしている「麺かため・油多め」で注文しちゃったんだよ。そしたらこれが選択ミスだった。具は家系同様、きざみ葱、ほうれん草、海苔3枚、チャーシュー1枚。麺はモチモチシコシコ適度なかたさの中太ストレート。スープは豚骨寄りの豚骨醤油。バランスが取れていてあえて万人受けするように作られている。最近よく見かける量産型家系より個人的には好みの仕上がりだ。ただこれは我の方の落ち度であるがスタンダードではなく油多め指定をしてしまった為かなりのラード感がのってしまった。スープ表層に目算で7mmはあるでろう透明な油層があった。次の機会があれば麺かため指定のみであとは標準にしておこう。これで我も『山岡家』のラーメンを知る事が出来て満足な気持ちで退店した。さて次こそ本番だ。再び車に乗り込み本命の店へと向かった。
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