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2021年12月18日 (土)

竈封咖喱

快晴の土曜休日。早速布団干し。寒くなってきたので羽毛布団を出して干す事にした。寒いと外出も億劫になりがちなので怠惰な気持ちを断ち切る為久々都心へ出向いてみようか。朝9時半頃家を出た。

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最近ではラーメン関連本等は立ち読みすらしない状態になっている我。よって都内の新店への知識はとても希薄になっている。「東京家系を探る」等と自分が興味が湧いたテーマがあれば事前調査もするけど、そうでもない場合はネットで美味しそうなラーメン画像を見てあまり考えず判断しジャケ買いのごとく訪問店を決めるようになってきた。今回もそんな例。画像を見て「これ綺麗で美味そうだな」と感じたので行ってみる事にした。店の最寄り駅は清澄白河。10年以上は立ち寄っていない場所だ。散歩するにもちょうど良い。京急線快特で大門に出て大江戸線に乗り換え清澄白河駅に到着したのは11時10分前くらい。そこから8分ほど歩いて目的の店に到着した。店名は『カレと。Men』。開店は昨年7月13日という新店だ。後で調べて判ったけどこの店の店主はかつてラーメンブームの頃に一世を風靡した新宿にあった『竈(かまど)』の元店主の清水氏らしいのだ。『竈』かー、何かすごく懐かしい名前を聞いたなー。あの店主、復帰したんだなー。しかも今回の店は『竈』の経歴を封印するかのように全く別のコンセプトでやっており、カレーライスとラーメンの二大看板の店となっている。店には開店2分ほど前に到着。店前に待ちは無し。準備中の札が出ているので中を覗いてみるとスーツ姿の男女が数人メモを片手に立っていた。取材かな?定刻に開店。結局待っていたのは我だけだったので入店した。手の消毒を促され好きな席座るよう言われた。券売機はなく口頭で注文だった。店員は男3人と女1人かな。清水氏はいなかった。それと『竈』を示すようなものは何も置かれていなかったので帰宅後調べるまで判らないはずだよ。内外装共にスッキリとお洒落な感じの喫茶店を思わせるもの。客席は厨房周りにL字型カウンター7席と壁向かいに4席くらい。先程店内で立っていた男女の半分は店を出ていったが3人は残り客席に着いた。何者か知らないが我には無関係だから気にしてもしょうがない。後客は少しづつ来店し満席になったが外待ちは生じなかったようだ。

211218karetomen00211218karetomen02カレと。MEN 『カレMen typeS』 1980円

基本メニューを頼みがちな我は妙な罪悪感を感じつつ1日限定10食というスペシャルメニューを奮発して注文した。牛カツと各種野菜等に彩られたこの顔に魅了されてはるばるやって来たのだから頼まないと意味がないから。「かなり辛いですがよろしいでしょうか?」と確認されたよ。限定10食の為か注文時「S」と乱暴に書かれた紙切れを店員から渡され「支払い時に一緒にお渡し下さい」と言われた。しばらく待って提供された一杯はやはり絢爛豪華なもの。別皿でターメリックライスとチーズが付いてきた。メニューには「〆でリゾット風にして楽しもう」と書かれていた。

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麺は縮れ太麺。丼の底の方に仕込まれていた。具は玉ねぎのみじん切り、スプラウトと赤パプリカ1切れ、茹でたブロッコリー、素揚げされたレンコン1切れ、ナス1切れ、かぼちゃ2切れ、半分に切られた味玉1個、そして手前には短冊切りされた牛カツがドーンと丸1枚が鎮座していた。これは見栄えが大変良い。そしてスープはほぼ黒に近くいかにも濃厚なカレールーそのものと言った感じ。スパイスカレー風ではなく日本カレー風のドロドロと濃厚なやつ。麺を引き上げるのに力がいるほどだ。味は野菜を煮込んで作ったようでほのかな甘味さえ感じていた。美味しいカレーだ。でも食べ進めていく内に気がつくと唇がヒリヒリしてきた。我はラーメンもカレーも好き。だけどカレーラーメンは今まで納得出来るような一杯にはあまり出会えていなかった。それは結局ラーメンに近づける為に「薄まったスープカレー」を食べているようなパターンのものが多かった為だ。でも今回のものは「丼の底にライスの代わりに麺を仕込ませた濃厚カレー」だった。個人的には圧倒的にこういう方が好きだ。しかもしっとりとした牛カツ付き。濃厚なカレーにはとんかつより牛カツの方が親和性が高いのかも知れないと感じた。麺と具はほぼ食べ終わり、今度は説明通りターメリックライスとチーズで残ったカレーを楽しんだ。本末転倒になってしまうがやっぱり麺よりライスのが合うね。美味しくて文句無く完食した。色々発見もあり大満足。支払いを済ませて退店した。過去の栄光の店名を活用すれば来客率は上がるはずなのに、それを敢えて封印して新しい挑戦を実行している様は感銘を受けた。

駅に戻り今度は半蔵門線と日比谷線を乗り継ぎ秋葉原に出た。

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