隠年振返
このブログは日記なのでこの先の自分が過去を振り返った時の為に、今考えている事をだらだらと書いて残しておこうと思う。だらだらと書く事が出来るのはブログの強みだ。
昨年末から感染者数が激増し年明けの緊急事態宣言からそれが常態化して、今年は昨年以上に家に引きこもる事が多い年となった。なので例年まで頻繁に行っていた国内旅行も、今年は9月末に行った和歌山&京都旅行の一度きりに留まった。本当は昨年末訪問する予定で手配していた宿の予約や電車のチケットを解約&キャンセルしていた経緯もあるので旅立つ時は嬉しかったね。地麺巡りで漏れていた和歌山てんかけラーメンを食べる事が出来たし、緊急事態宣言下の観光客が少ない静かな京都を経験出来たし記憶に残る良い旅になった。とはいえこの状況下を理由にそれ以上旅への欲求というのは高まる事は無かった。外出せず自宅で出来るものに興味を切り替え旅への関心が高まらないようにしていたからというのもあるけど。だから自身の今年を漢字一文字で表すと「隠」だな。本来出不精なのでそれもほとんど苦ではなく、むしろこの状況を楽しんでいる自分がいた。
コロナ以前と以後で比較すると明らかに今の方が自分に合った生き方が出来ているようになった気がしている。酒に苦手意識がある我からすれば、あの半強制的に行われていた各種面倒なお付き合いから開放された事は大きい。おそらくは今後も参加を強要されるような事はアウトな風潮になってくるだろうし。
それと電子決済等各種手続きのデジタル化社会実現への加速度が増した事も良い流れだ。それでも我が思っていたより遅い速度だけどね。もうちょっと便利な社会になるはずなのに。ここはもうちょっと加速して欲しいところだ。
あと逆にテレビをはじめとしたメディアから降り注いでいる情報を無防備に浴びる事の怖さを学んだ。前まではオカルト的な電波系の考えだと思っていたけど、もはや隠す事すらせず明らかに意図して人の不安を煽り苛立ちや怒りを誘発させに来ている。だから今年からはせいいぜい天気予報を含めた5分10分のニュースしか目に入れないようにして、報道番組は極力目に入らないよう防御に努めた。怒りという感情は冷静と対極にあって自分を見失わせ易い心の状態なので、そこを狙ってやつらはつけ込んでくる。思い出すのは在宅勤務時『龍宝』で昼飯を食べながら常連の爺さんが店主と話しているのを聞いた場面だ。その爺さん、「何で東京オリンピックやるんだ!」と徐々に怒りが高まり最後は半ば叫んで話していたよ。それを見て我は「あーあ、テレビの評論家に憑依されちゃってるよ…」と哀れに思ったものだ。本当に自分が怒るべき事なのか、他人の扇動に流されている感情なのか判断つかなくなっていたんだろうね。テレビに限らずまとめサイトを筆頭にネット情報もかなり怒りを誘発させる危険なものも多いので、一歩下がった形で外部情報を眺める姿勢が今後より重要になってくると思う。と、偉そうな事を書いているが、自身が今スマホ依存症に陥っているのを自覚しているので何とかしないといけないなと考えている。
ああ、そういえば今年は東京オリンピックの年だったね。元々我はオリンピック等というスポーツ大会というものに全く興味がないので結局開会式から閉会式に至るまでまともに見たことは無いまま終わったな。オリンピックという行事も今までのような国家他の宣伝の為大金かけてまで誘致するにはあまりに採算に合わなくなっていく事が予想される。今後は規模縮小の方向で進むイベントになるだろうね。
ここまで来れば我自身あまり悲観的に考えないようにして、時代はより良い方向に進んでいると思うようにしているんだけどね。何よりそう考えた方が自分が得だし。病気や事故、天災など落とし穴はどこに潜んでいるか判らないけど、そればかり考えて不安がって過ごすよりは良いと今は考えている。
とりあえず今年も自宅で暖をとりながら年越しそばを食べて無事に正月を迎えられそうな事に感謝している。『豊野』の海老天を使った年越しそばは美味かった。例年通り正月3が日は外出せず自宅に引きこもって過ごす予定だ。来年の今頃もこのような年越しが出来ることを願うばかりだ。本当に良い年でありますように。
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