辛味背脂
一乗寺付近からバスに揺られて30分弱、目的の店付近のバス停に到着。そこから5分ほど歩いてようやく店に到着した。店の名は『タンポポ』。昔の映画の影響なのか、この屋号を掲げる名店は意外と多い。でもこの店、噂だと創業70年以上だという。店構えもイイ雰囲気を醸し出している。到着したのは正午を15分ほどまわったあたり。店前には4人待ちが生じていた。その後に接続する。我の後ろにも数人並んだ。10分程度待って店内に案内された。厨房には男の店員2人。水はセルフ。客席は厨房前一列のカウンター6席と座敷に4人卓が3つ。口頭で注文。
あまり待たずに提供された。この見た目の衝撃度はなかなかのもの。一乗寺の訪問予定店をすっ飛ばしてまで来た甲斐があるというものだ。全く見えない麺は黄色い中細ストレート。九条ネギのきざみ以外は見えない具はメンマ数本と薄く黒いチャーシューが3枚。スープは茶濁した醤油豚骨スープ。動物系の旨みもあるが意外とスッキリした醤油味。
一見激辛ラーメンに見えるが実際は背脂の甘みで中和されていてそれほどの辛さではない。唐辛子のザラザラと背脂のドロドロとネギのシャキシャキが口の中で渾然一体となり何とも言えないジャンク食感を生み「ラーメンを食べている時の喜び」を感じさせてくれる。美味いわーコレ。背脂と唐辛子の相性がこれほどとは思わなかった。首都圏のラーメン店も辛味噌一本槍を止めてこの方向をパクって欲しいよ。大満足!この店に来れて良かったし、この一杯を食べられる胃袋の調節をした自分グッジョブだ。支払いを済ませ店を出た。
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