京白味噌
京都市左京区一条寺。数々の有名店が軒を連ねる京都一のラーメン激戦区だ。バスと電車に乗り継いでやって来た。我がここに来たという事は今日は観光よりラーメン食べ歩きを優先するという事だ。一乗寺駅から路地を縫うように歩くこと8分、最初の目的店『新進亭』へやって来た。何でもこの店は白味噌ラーメン元祖の店らしい。1960(昭和35)年屋台から営業を始めて1972(昭和47)年にこことは別の場所に店舗を持ったが2009(平成19)年に先代の引退と共に閉店してしまったらしい。先代の弟が営んでいたこの一乗寺店のみ残っているという形だ。営業開始時間はもうすぐなので待っていると定刻より数分遅れておばちゃんが出てきて中に招き入れてくれた。小さな店内だ。厨房にはおばあさんとおばさんの2人。口頭で注文。客席は厨房前に一列のカウンター3席と2人がけテーブル席2卓。後客2人。
白みそラーメン 新進亭 一乗寺店 『白味噌ラーメン』 720円
看板メニューを注文。普通の味噌ラーメンだけではなく中華そば、塩ラーメン、味噌ちゃんぽんもメニューにあった。ちょっと待たされ提供された。麺はやや黄色い中太ストレート。具は青ネギのきざみと玉葱、もやし、平メンマ数本、挽き肉、薄くかためのチャーシューが5枚。少し胡椒がかかっている。標準でこれだけチャーシューが入っているのも京都流かな。スープはいかにも白味噌って感じ。確かに甘さは感じるけど覚悟していたほどの強い甘さは感じなかった。程よく調整されている感じ。普通に美味しい味噌(チャーシュー)ラーメンとして満足の一杯。支払いをして退店した。
店を出て考えたけどこの一店で一乗寺を後にする事に決めた。もう1店訪問するつもりでいたけど、訪問点の重要度と腹の余裕を考慮した結果見送る事にした。若い頃とは違う。歳を重ねるほど「諦めが肝心」という言葉に重みが増してくる。次に狙いを定めた店まで結構距離があるが、上手くするとバスで乗換なしで近くまで行けそうだ。バス停まで少し歩くが食後の運動だと思って1kmくらい歩いた。
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