祇園四条
夕暮れ時の鴨川。のんびりしている。都市中心部とは思えない風情があるねー。こういう風景が見たかったから祇園四条のホテルを予約しておいたんだ。
チェックインにはまだ余裕があるので近くの八坂神社へ立ち寄ってみる事にした。
本来昨年末に実行する予定だった今回の和歌山遠征だが、昨年の計画では和歌山市内でラーメン食べ歩きをした後、車でそのまま白浜に移動し一泊する予定だったんだよ。でも今回白浜は見送った。やはり感染症拡大収束が遅れてしまっている影響を考慮せざるを得なかった。本来の我であれば雄大な景色が期待出来る離島や風光明媚な観光地に行きたかったよ。だけどこの状況が長引いている為現地の観光業が通常通り機能しているか不安があった。また我は旅では食事を重視しているのでそこが楽しめないと。横浜市内の店ですら営業時間が変更されているのか、テイクアウト専門営業になったのか、はたまた閉店したのかといった情報が正しく伝わってこない。ましてや観光地の飲食店の営業情報など止まってしまっている可能性が高い。せっかくの貴重な休暇、あれもダメこれもダメで残念な気持ちで旅を終えるようなリスクは回避したかった。
そこで今回は京都へ訪問することに変更した。我は雄大な自然の情景を好み、神社仏閣にはあまり興味はないので、中学の時の修学旅行を除いて過去地麺巡り目的で2度ほど京都に訪れたが、食べ歩きメインでろくに京都観光はしていなかった。だから国内旅行を趣味としている人間からすれば清水寺とか嵐山とか一度でも行っておけば良かったなと後悔したよ。同じ神社仏閣でも京都のは桁違いな雰囲気はあるし。でも時は遅し。既に京都は世界的な観光都市と化して、訪日外国人観光客でごった返している映像を何度もテレビやネットで見た。その度に「あーもう京都には行けないだろうなー。」と思ったものだよ。なにせ外国人観光客にとっては日本の祝祭日とは無関係にほぼ1年中やって来るのだから。それが2年前ではとても考えられなかった事態が発生し、あの京都から外国人観光客が消えたというではなか。いや外国人観光客に限らず観光客自体が減少しているらしい。こんな空前絶後の京都観光のチャンスを逃す手はない!と考え計画を立てた。京都ほどの大都市なら飲食店も休業店にあたってしまっても潰しが効くだろうし。緊急事態宣言下の京都観光。それも思い出として記憶されるだろう。
今回の宿は祇園四条駅の近くでこの時期で素泊まりで6千円で宿泊出来た。フロントには小柄な東南アジア系の女性スタッフ1人のみ。国際観光都市の残光か。部屋は地下と聞き驚いたが大きな窓の向こうには中庭があり地上から自然光が取り込まれていた。部屋も広々としていてスタイリッシュで驚いたよ。大浴場も完備していた。浴室内天井には照明がなく浴槽の中に照明がある感じ。ほぼ間接照明でこちらもオシャレな感じ。何にせよ浴槽内で手足をのばして湯に浸かる事が出来る幸せ。旅行中は普段より歩くことになるからね。疲労を全身から体外に放出して湯に溶け出すイメージをしながら癒やされたよ。本来ピーク時だったらいくら取られたかわからないホテルに安値で宿泊出来て既に得した気分になった。明日は早朝から京都観光だ。早めにベッドの上で横になって崖から落ちるように眠りに落ちた。
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