上桂東東
さて昼も過ぎてそろそろラーメンが食べたくなってきたぞ。本日の宿泊地である嵐山に向かう途中に目星を付けていた店があった。阪急嵐山線の桂駅と上桂駅の中間あたりの国道9号線沿いにある『東東(とんとん)』という店だ。この店はYouTubeでたまたま知った店だ。詳細な創業年月は不明だが40年近く変わらぬ営業を続けているらしい。飾り気がなく良い雰囲気に見えたので訪問してみる事にした。我は別に美味しいラーメンを求めて地麺巡りをしているわけではない。その地に根ざしたラーメンを知りたいのだ。現地の人間を装ってその雰囲気に浸ってラーメンを食べてみたいのだ。上桂駅から住宅地を縫うように10分くらい歩いて店に到着。外観も良い雰囲気だ。早速暖簾をわる。中も期待を裏切らない雰囲気。厨房には白髪の初老の店主が1人だけ。横にのびた店内。客席は赤いカウンター席が厨房前に一列12席、窓側に一列8席。先客3人後客2人。口頭で注文。店内は豚骨醤油臭が漂っていた。食欲をそそられる。
ラーメンは中華そばとチャーシュー麺、味噌中華と味噌チャーシューの4種類。筆頭基本メニューを注文。昭和っぽい顔をした一杯が到着と同時に支払いは済ませた。麺は中細ストレート。具はわけぎと細もやし、メンマ数本と小さいチャーシュー数枚。『第一旭』に近い系統だと思うけどあちらより豚骨寄り。豚だけではなく鶏とか使っていそう。醤油もいい塩梅のしょっぱさがあり甘ったるくはなっていない。先客は間違いなく地元の人間らしくその京都弁をBGMにしてどんどん食べ進めちゃったよ。間違いなく美味しい。これこそがきっと「京都の昔ながらの中華そば」なんだろうな。店の雰囲気もラーメンも素晴らしくこの店に訪問できた事に感謝したくなった。大満足で店を出た。
さてまた駅に戻って今日の宿泊地の嵐山を目指す。
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