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2021年9月20日 (月)

車庫前系

和歌山ラーメンは、豚骨をドロドロになるまで煮込んだ乳化スープに醤油を合わせていく「井手系」と、醤油で煮込んだ豚骨をベースにスープを作っていく「車庫前系」の2つの系統に大別されると言われる。一時期首都圏で和歌山ラーメンブームが起きて県外で「和歌山ラーメン」として知られるようになったのは前者だが、実際は和歌山県内で一般的なのは後者だというギャップがある。なので地元和歌山に訪れたのであれば「車庫前系」和歌山中華そばを必ず抑えておきたいと考えた。それも出来るだけ老舗店が我の好みに合致するだろうと代表的な2店を選択した。

まずは和歌山市南西部にある1960(昭和35)年創業の『まるやま中華そば』という店だ。塩屋という場所にも出店しているが我は小松原本店を狙った。近くのコインパーキングに駐車し店に向かう。おお、これはいかにもな老舗感が漂う我好みの外観の店舗だ。早速暖簾を割った。店入口にはおでんを煮ながら食事中のおばちゃん店員と厨房にもうひとりのおばちゃん店員。客席は厨房前に一列のカウンター6席、一番奥の壁向いに一列のカウンター4席。4人がけテーブル席2卓。先客ゼロ後客2人。口頭で注文し料金後払い。

210920maruyama00210920maruyama01まるやま中華そば 小松原本店 『中華そば』 650円

おでんとのセットメニューも魅力的だったが、連食の身ゆえ筆頭基本メニュー単品で注文。他にチャーシューメンとキムチラーメンが存在した。麺は柔らかめに茹でられた中細ストレート。具はわけぎと柔らかメンマ数本、蒲鉾2枚と小ぶりのチャーシュー3枚。スープは濃いめの醤油色をして表面には結構油が浮いている。それなのに実際飲んでみるとそれほど油っこいとは感じない。味はしっかり醤油味だが関西醤油の味付けだからしょっぱさはなくまろやか。ああこれが「車庫前系」。昔ながらの和歌山中華そば。首都圏で食べられる機会はまずないだろう。それが嬉しい。満足して支払いを済ませ店を出た。

続いて市南部へ車を走らせる。目的の店は『元車庫前系丸宮』本店。創業1949(昭和24)年で和歌山でも老舗中の老舗の部類なのに何故か元車庫前系を名乗っている。看板に自ら「車庫前系」を入れるのも異例な感じがする。我の和歌山遠征第2章である本日最後の店に選んだ。カーナビに店の電話番号を入力しても登録されていなかったので住所入力して出発。結構な距離を走ってナビが「目的地周辺に到着しました。案内を終了します。」と言ってきたので道路沿いを注意深く見ているとラーメン店らしい店を発見した。ちょうど店前の駐車スペースが1台分空いていたので何とか駐車し入店した。店内は白を基調にして明るく清潔感がありデザインも今風。とても老舗店には見えないなーとカウンター席に着席した。厨房には女の店員3人くらい。客席は厨房前に一列のカウンター5席と2人がけテーブル席、4人がけテーブル席、5人がけテーブル席が各2卓。メニュー表を見ても屋号は書かれておらず、和歌山豚骨醤油を筆頭にしてあるのはいいが、「魚介豚骨」とか「清乃ブラック」とかがあり「老舗にしてはなんか攻めてるなあ」なんて思っていた。口頭で注文。先客4人後客6人。しばらく待って着丼してそのロゴでようやく不安な予感が確定に変わった。自分が目的の店とは別の店に入店した事を。やってしまった…。

210920kiyono00210920kiyono01和dining清乃 国体道路店 『和歌山豚骨醤油(普通ストレート麺)』 800円

筆頭基本メニューを注文。麺は普通ストレート麺と太縮れ麺を選択するよう聞かれた。「老舗店狙ったのによりによって屋号に横文字入れているような店に誤入店してしまうとは…」と落ち込んでしまったので正直味はあまり覚えていないんだよ。これまで食べていた和歌山ラーメンとは違っていてその印象が支配的だった。いくら何でも「店間違えました」と言って食べずに退店するのは出来なかったし。自分の大チョンボでしかないから。こんなのフォローでも何でもないんだけど、そんな感情のま食べたのに悪い味には思えなかったよ。悪くはない…だけど。後々調べるとこの店の本店は「食べログ百名店」にも入っている有名店だった。でもこの時我の求めていたものとは違う店だった。やっちまったなぁ~!でしかない。支払いを済ませ退店し車に乗り込んだ。少し先に本来の目的店を見つけたがもう腹に余裕はない。縁がなかったと諦めレンタカー営業所を目指した。予定より1時間早めに車を返却し和歌山駅に行き次の目的地を目指した。

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