笑苑小村
『ねこ娘とねずみ男』を出てから蒔田駅方面へ歩く。その途中『ラーメン小村』の暖簾を発見する。約2年前に一度訪問している。後で知って驚いたのだけどこの店の店主は、山手で長い間営業していた『笑苑』の出身だとか。そう思ってから改めて食してみたいなと前々から思っていた。朝食を抜いていてまだ腹は余裕の状態だったので暖簾を割ってしまった。入口近くの券売機で先客が動かない。迷っているようだ。我に気づいて順番を譲ってくれたので食券購入。厨房には店主と女店員の2人。カウンター席にアクリル板は設置されているが数が少ない。先客6人くらい後客6人。ウーバーイーツ系の男が3人くらい待っていた。我からすればラーメン宅配なんて考えられないのだけど、世の中には多少味が落ちようが値段が高くつこうが家から出たくない気持ちが勝っている人達が結構いるという事なのだろう。
筆頭基本、好みも我の家系定番で注文。結構待たされた。提供された一杯は『笑苑』時代とは違いしっかりとした家系然としたものだった。鶏油もしっかり入っている。麺が家系としてはやや細いかなくらい。『笑苑』は昔『吉村家』が杉田にあった頃、その驚異的な人気にあやかるべく、おそらく見様見真似で作ったのであろう「家系っぽいラーメン」、我が言うところの「エセ家系」スタイルのラーメンだった。『笑苑』だけではなく『ラーメン大将』を筆頭に磯子、本牧周辺ではそういうラーメンを出す店をよく見かけた。当時我はそういうラーメンを嫌っていたけど、こうも家系が広まると逆に貴重な存在になってしまったなあ等と考えてしまった。ああ、このラーメンは普通に美味しく、スープ以外は全て食べきり満足出来た。
退店後は帰宅して午後は空調を効かせた部屋でくつろいだ。
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