櫻井変化
梅雨らしく雨の週末土曜日。早朝ゴミを出しに行った後、また寝床に入って雨音に耳を澄ませていたら二度寝してしまった。目が覚めたがまだ雨は降っている。1日雨降りのようだ。この時期に対応してあまり食料品の備蓄はしないようにしていたので今日は流石に買い物をしなくてはいけない。ともかく11時前に家を出た。
保土ヶ谷駅近くにある『櫻井中華そば店』に訪問する事にした。あそこならば店前で雨に濡れずに待つ事が出来るし。店にはちょうど開店3分過ぎくらいに到着。店前には15人くらいの行列が生じていて急いで列の後ろについた。我の後にも10人くらいの行列がすぐ生じた。この店には開店直後から度々訪問していたが、今やすっかり全国レベルでの有名店になってしまい行列が凄まじいので約1年ぶりの訪問になってしまった。その間、この店のすぐ近くで営業していたラーメン店『情熱の薔薇』の店主が店を閉めた後この店に修行の門を叩き今は厨房に入っているという驚きの展開もあったようだ。
更にこの店、今月に入ってから出汁のリニューアルを行ったそうだ。それもあって今日この店を選んだ。30分ほど待ってようやく着席。水はセルフ。食券はならんでいる時に店員に促され購入し渡している。結構値上がりしているなと感じた。訪問する度に値上がっている印象がある。厨房には男の店員3人と接客係の女の店員1人。着席後ほとんど待つことなく提供された。
何度も食べているこの店の看板メニューで出汁の違いを確認してみようと注文。麺はあまり違いはわからなかったが具の構成が変わっていた。ネギは以前緑のものだったが白ネギに変えられていた。また海苔が3枚追加された。そしてチャーシューが香ばしさを感じられるものになっていた。チャーシューは以前に比べて良いものになっている。肝心のスープだが、見た目からして以前より黒っぽいものになっていた。ひとくち啜ってみると節系の魚介出汁の味わいが以前より強めに出ていた。なのでより和風になったというか。この店の持つポテンシャルから考えれば当然だが魚介と鶏と醤油のバランス感は見事だと思う。駄舌の我ですらそう思った。だけれども駄舌ではあるが好みというものはある。我は醤油と鶏油の旨味を全面に出していた以前のスープの方が圧倒的に好きだった。我の好きな鶏油が以前より弱くなっている。魚介出汁が強く出た分何だか普通の醤油ラーメンに近くなってしまった気がする。レベルの高いスープは美味しいのは間違いないのでほとんど飲んでしまったけど「変わってしまったな…。」というのが正直な食後の感想だ。店が提供するものを変えればやって来る客の顔ぶれも変わるという事だ。
その後井土ヶ谷へ移動して買い物を済ませ帰宅。雨脚は強弱を繰り返していた。
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