関内水嶋
6月最終日。帰宅途中関内駅で途中下車。改札を出ると雨。折り畳み傘を開く。食べログの新店情報を頼りに店へ歩を進めた。場所は移転する前の『丸祇羅』があった路地の真ん中あたり。屋号は『中華そば水嶋』。一昨日の6月28日開店らしい。またネット情報では保土ヶ谷駅近くにあった中華食堂『中華堂』がラーメン専門店に鞍替えした店だと言われている。えっ!あの中華堂が?つい先日店前を通ったら行列出来てたけど本当なのか?結構いい感じの、昔からあった町中華の店だったので残念だなあ。保土ヶ谷駅周辺の住民にとっては特に悲しい出来事だろう。雨の中店に到着すると暖簾は出ていたので入店。真新しく明るい内装の店内。入口脇に券売機。厨房にはおじさん店員2人。客席は厨房周りに変形コの字型カウンター15席。先客ゼロ後客2人。
筆頭基本メニューを注文。他に化学調味料入りと思われる「昭和の中華そば」というのがあった。
食券を渡すと交換のようにおにぎりが提供された。しらすとか葱とか入っている。作り置きなので温かくはなかった。
おじさん店員はベテラン感はあるのだが流石に慣れていないようで慎重に具を配置したりしていた。出された一杯はこちらも昭和感漂う顔をしたものだった。麺は黄色い縮れ細麺。適度に柔らかめに茹でられている。具は薬味ネギ、柔らかい平メンマ数本、海苔1枚、ナルト1枚、チャーシュー1枚。スープはじんわり美味さが舌に伝わってくる正油スープ。無化調を推してくるから舌が味を探さなくてはわからないようなものかと警戒していたのだが決してそんな事はなかった。我が歳をとって味覚が変わってきているのかも知れないけど、こういう味わいの中華そばが嬉しい。汁一滴残さず完食。もちろんサービスのおにぎりもね。冷たい麦茶も美味しかった。満足感に包まれ気持ちよく退店出来た。横浜でも関内、馬車道は家系ラーメンではなく支那そば系の店が多いのが土地柄を表していて面白いと思った。
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