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2021年2月26日 (金)

蟹豚夕訪

六角橋付近にある家系ラーメン『とらきち家』の別ブランド店『カニトン』が今月5日JR東神奈川駅近くに開店した。福富町にある煮干しラーメン行列店となっている『丿貫』店主プロデュースによるものだという事で話題になっている。両店は『丿貫』が鳥取県米子に家系ラーメン店を昨年4月に出店させる際に協力を仰いで親密な関係になっていたらしい。今回は『とらきち家』側の協力依頼という形で今回の開店につながったようだ。これまでセカンドブランドを立ち上げていたが上手くいかなかったようだからね。人気店同士のコラボ店という事でラオタの注目の的になったのか大勢の客が集まり、店周辺の人から苦情を受けて整理券を配布し限定100杯午後4時までの営業という一般客を排除しラオタ対応に特化した営業を余儀なくされたようだ。こんな時に訪問してもろくなことにならないと経験上わかっているのでしばらく様子見をしていた。

最近になってようやく落ち着いてきたようで、今日は夜7時までの通し営業をするらしい。なので定時退社日の会社帰り訪問してみる事にした。店はJR東神奈川駅から徒歩3分くらいだが繁華街を外れた住宅街にある。早出時差出勤だったので午後5時過ぎくらいに店に到着出来た。店前に行列なし。というか営業中の札が出ているのに外から店内を見てもガラガラだった。早速入店。内装は黒と白。厨房には男の店員1人と女の店員1人。客席は厨房周りにL字型カウンター8席のみ。先客2人後客1人…。口頭で注文。

210226kaniton00210226kaniton01カニトン 東神奈川店 『カニトン』 950円

ラーメンは屋号を冠したメニューひとつのみ。麺は『丿貫』を思わせるかために茹でられた中細ストレート。具は白髭ネギと大きめのチャーシュー1枚とシンプル。チャーシューは香ばしい燻製臭がしてこれは『とらきち家』の持ち味かな。スープは麺が表面に出ているぐらいなので通常のラーメンに比べて量が少ない。豚骨醤油に境港産紅ズワイガニの出汁を合わせているそうでこちらは両店の掛け合わせに苦心し仕上げたのだと思う。我はこれまで書いてきたように海老や蟹といった甲殻類単体では好きな方なのだが、ことそれらを使ったラーメンとなると苦手意識が先行してしまう。トラウマとまでは言わないが昔観光地等で食べたんだと思うけど生臭くて嫌な甘さをもった蟹ラーメンのスープが脳裏に蘇ってしまうんだよ。でもこのスープは豚骨醤油なのに蟹の旨味を感じさせておりラーメンのスープとして美味しく仕上がっていた。お見事という感じだ。

210226kaniton02

+『浅蜊の和え玉』 350円=1300円

『丿貫』監修なので和え玉も存在する。和え玉は3種あり筆頭にあったものを注文してみた。おそらく浅蜊から作ったペーストとフライドオニオンがのったかための麺。ハーフにすると同額だがうずら2個が付くらしい。こちらは浅蜊がどうかは我の駄舌ではわからないが油そば的に普通に美味しい。半分はカニトンの残ったスープに浸けて食べ、最後にはスープも完飲し完食!なので満足はした。

けれどももう一度再訪したいかと問われても今のところ否定してしまうだろう。この店は一般客ではなくラオタ達のみを対象としたラーメン店という印象を受ける。15年ほどラオタをやっているので家系ラーメン一杯600円時代を長く経験している。だから950円支払ってのこのビジュアルだとラーメンを食べる前のワクワク感というものは我の中では湧き上がってこなかった。提供された時「…」って印象。もちろんこの値段を上回る味の魅力が感じられれば問題ないのだが、これも我の中ではその壁を超えらず習慣性を感じさせるまでには至らなかった。「両店コラボだから両店の持ち味は合わせて質は落とせない」という葛藤からの選択だったと推測はするけど、ラオタ以外の一般客からすれば「それはどうでもよいこと」だ。また今回空いていたから良いけど、和え玉提供店はどうしても回転が遅くなる傾向にあるから、そういうのを考えちゃうと再訪するのに躊躇してしまう。だったら家系ラーメンにトッピング加えるなりライス付けるなりしてガッツリ食べて満足する方を選択する可能性が高いよ。古い考え方かも知れないけど、空腹を満たしたい時にあれこれ考えないでスムーズに食べられるのに越したことがないからね。我は地麺巡りを通じて「地元民に親しまれる店」というのがラーメン店の理想となっている。自分がラオタのくせにラオタ達ばかりが列をなすラーメン店というものに魅力を感じられないのだ。

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