木祭冬晴
建国記念の日。好天に恵まれた木曜日の祭日。都内に出てしまおうかと思ったがそれは留まった。せいぜい横浜駅付近くらいかなと思って我にしては遅い10時過ぎに家を出た。
鶴屋町の『はやし田』がある並びにある焼き鳥店がこの苦境を乗り越える手段なのか、夜営業をせず朝昼営業のラーメン店として鞍替えしたというので行ってみる事にした。雑居ビルの2階だ。入店すると厨房に若い男の店員が2人。客席はL字型カウンター8席。口頭で注文。前後客ゼロ。
塩と醤油、担々麺とつけそばがある。筆頭を口頭で注文すると店員が「50円追加で玉子付きますが?」とセールスしてきたのでのってあげた。麺は中太ストレート。具は刻み葱と平メンマ数本、皮付きの鶏チャーシュー2枚。トッピングの味玉は黄身しっとり。鶏チャーシューは流石香ばしくて美味しい。こんな鶏チャーシューはラーメン専門店では食べた事がないレベルだ。スープは熟成と謳っているところから想像していたのだが、魚介出汁を感じる甘めの醤油スープ。専門店ではない他の料理店が提供するラーメンってだいたいこのパターンだから。知ったかぶり上等で書いてしまうが、ジャンクさを求められるラーメンは他の料理に比べて逸脱した過剰なくらいのしょっぱさなり油の量なりがあってようやくラーメンらしくなるところがあるのではないだろうか。他の料理の感覚で調理すると「美味しいとは思う」くらいの感想で終わるような、習慣性が感じられない一杯になってしまうんだろう。麺と具は専門店並かそれ以上なのだが、甘めのスープに後半飽きてしまい卓上から柚子胡椒を投入して調整した。麺と具は食べきって支払いを済ませ退店した。
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