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2020年7月24日 (金)

朝登佐渡

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離島の天気予報は2日前まで目まぐるしく変化して当てには出来ない。でも流石に前日ともなると予報は精度を増している。昨夜翌日の天気予報を確認したところ、早朝から午前中まで晴れor曇り、そして午後には雨が降るという。せっかくの佐渡の晴れ間の時間を有効にしたい。そうなれば早めに出発して早めに宿に戻ってくるしかないだろう。翌朝4時半頃に起床し部屋の窓から空を確認すると、うん、雲は少ない。予報は当たっているようだ。身支度をして朝5時過ぎ、宿のフロントの事務所にいた人に声をかけて押し付けるようにキーを預け入口を出た。宿の目の前には波打ち際に静かな波音を立てている加茂湖の湖面には青空が写り込んでいた。早速車にキーを差し込みエンジンをかけて出発。人がいない両津の町を抜けた。

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昨日は山側が雲に覆われていたのでずっと海岸線を走ってばかりいた。でも今朝は山頂まで見渡せる状態だ。ならば当初予定していた南の小佐渡巡りの前に、大佐渡山地にある白雲台展望台を目指す事にした。かなりのくねくね山道を走り朝からしんどい思いをしてようやく目的地にたどり着いた。そこから見下ろした景色は…今回の旅で一番感動した景色だったと思う。

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両津湾と真野湾、東西二つの湾で作られた佐渡のくびれ部分がはっきりとわかり、その向こうには小佐渡山地が望める。佐渡島の形が一目瞭然で見下ろせた。朝の新鮮な山の空気と涼しい気温、穏やかな日差し、鳥のさえずり…。爽快な気持ちになれた。早起きは三文の徳だなー。

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展望台から車で10分以上進み、更に細い林道を抜けた先にある、新潟県の天然記念物に指定されている乙和池を訪れた。車が1台ギリギリ通れる600mほどの林道に冷や冷やさせれたが、それが山奥に隠されている神秘な存在感を高めている。恐ろしく反射率が高い池なので写真では何だかわからないくらいだ。池の中央には日本最大級の高原湿原性浮島が浮いている。我が訪れた時は他に誰もいなかったのでその神秘さをたっぷりと味わえたと思うと同時に、少し恐怖心も抱かせた。

200724asasado07200724asasado08大佐渡山地を降りていくと佐渡金山跡が現れた。山がV字に割れているのが「道遊の割戸」というらしい。そして三菱のマークがついた大建竪道というエレベーター式の垂直坑道もその異様な姿を確認出来た。ここには佐渡金山の歴史を展示した博物館もあるらしいが、我はあまり興味がないのでスルーした。というよりこの時点でまだ朝7時だ。

200724asasado09200724asasado10昨夜の引き返し地点の島東側の真野湾に再びやってきた。先程上空から見たからよく形も頭に入っている。日本海に浮かぶ孤島のはずなのになんという静かな海面だろうか。まるで湖みたいだ。早起きは三文の得。昨日取りそこねた風景を取り返したような気持ちになり気分がいい。これ以降は本来の旅行行程だった佐渡の南側、小佐渡を巡るドライブとなる。

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