雨玉本店
昨日から降り続いた雨は勢いもほぼそのままに今日になっても降り続いていた。こんな日の休日は家に引き篭もって雨音聞きながらウトウト出来たら幸せ…とはならない。やっぱりどこかで出かけないの精神衛生上良くない。予報では午後には雨はあがるようになっていたが、それを待っているとそのまま外出しなさそう。そんな感じで惰眠を貪りたい気持ちを振り切って傘を指して10時前に家を出た。
特に行きたい店は頭の中には無かったが、昨晩食べた『玉』の濃厚味噌ラーメンがちょっと物足りなかったのが引っかかっていた。今や都内や大阪にも出店して川崎を代表する勢力に成長した『玉』グループ。家系総本山『吉村家』直系店のひとつだった『環2家』を買収し傘下に収めていた事も後々わかった。そんな勢いで拡大を続けているグループにはそれなりの理由があるはずだ。我はその『玉』本店へは、まだ開店間もない12年前に一度だけで訪問しただけ。しかもその頃は「つけ麺メインの店でもラーメンを食べる」というポリシーで食べ歩いていたので看板のつけ麺は食べていなかった。実際食べてみると自分の食べているラーメンが、他の客が食べているつけ麺と内容に大きな差がある事を実感し残念な思いをした事も思い出された。ならば12年後再訪し、『玉』の実力を改めて確認してみる事にした。
京浜東北線に乗り川崎に到着したのは10時45分頃。駅前のバスターミナルからバスに乗る。そう、いまや『玉』グループの総本山となった本店は駅からずっと離れた海側寄りの場所にあるのだ。バスに揺られること10分くらいで大島三丁目というバス停で下車。道路を渡って路地に入ったところに店があった。時刻は開店予定の5分過ぎ。我の直前で2人組の客が店内に入って行くのが見えた。急いで後に続いたが店内に他の客がいない。有名店のはずだけど、この悪天候で客が来ないのか、それとも…。先客に続いて入り口脇の券売機で食券を買い着席。厨房には男の店員2人。厨房周りにL字型カウンター10席のみ。大きなグループになっても本店の佇まいは変わっていなかった。
同じ料金で麺量を中盛(300g)に出来るので、筆頭メニューの特製つけめんを中盛り・冷盛りで注文。そして玉ねぎもお願いすれば無料提供されるのでもちろんお願いした。注文を待っている間に来客は相次ぎすぐに満席になり外待ちも生じていた。やはり人気は相変わらずのようで、立地と悪天候によって我は待たずに座れる幸運に恵まれただけのようだった。15分くらい待たされようやく提供された。麺は平打ち縮れ麺。つけ麺ならば四角い極太ストレートが好みの我なのでちょっと残念に思ったけど、実際つけ汁に付けずに食べてみたら良い食感で美味かった。
つけ汁はもちろん魚粉の粒粒感が残るほど濃厚魚介豚骨。そこに鰹節もかかって魚介感が増している。だから濃厚に偽りはなかった。特製だから具は豊富。刻みネギと海苔3枚と平メンマ数本、チャーシュー3枚と味玉丸1個。チャーシューはホロホロと簡単にほぐれるほど柔らかく、味玉には黄身に味がしっかりついている。そして麺を浸けて実食。この平打ち縮れ麺、ものすごくスープの持ち上げが良過ぎてどんどんつけ汁が減っていく。その分麺を食べた時の満足度も高い。うんまい!300gの麺を夢中で浸けてすすり、麺が無くなると同時につけ汁もほぼなくなっていた。スープ割を頼む余裕が全く無かった。でも大満足。我の最寄りのお気に入りつけ麺店『はま紅葉』のつけ麺を、この『玉』のつけ麺を比較すると、『はま紅葉』は女性店主ということもあるが、こう見ると女性的なつけ麺だよなーと今更ながらに思った。こっちはガッツリ「男のつけ麺」。つけ麺に男っぽいとか女っぽいとか初めて感じたよ。大きなグループを築いた『玉』本店の看板つけ麺はやはり伊達では無かった事が判明し大満足で退店した。
バスで川崎駅に戻りアトレ川崎内の東急ハンズと有隣堂に立ち寄って買い物をして帰路についた。予報通り午後には雨が止んでいた。でも帰宅して日が沈む頃にまた雨が降り始めていた。





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