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2020年7月24日 (金)

小佐渡巡

200724kosado03200724kosado01真野長石海岸から南南西に進路をとり佐渡最西端沢崎鼻を目指す。途中人面石と言われる奇岩が現れる。佐渡の海岸にはこの手の奇岩がいくつも存在する。最初の内は一々停車していたが、きりがなくなり面倒になって止めたくらいだ。

そんな中で4kmにも及ぶ砂浜が続く、佐渡でも珍しい海岸があるというので行ってみた。素浜(そばま)海岸というところだ。遠浅で、よい海水浴場になっていると聞く。近くに人家もないのでキャンプ地にもなっているとか。しかし実際に行ってみると人っ子一人いない、打ち寄せられたであろうゴミだらけの場所でがっくりした。

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いよいよ最西端に近づく。万畳敷と呼ばれる場所にやってきた。夕陽が映り込み「まるでウユニ塩湖のよう」だの「天空の鏡」など言われる絶景ポイントらしいが、曇った午前中ではこの有様だった…。

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最西端の沢崎鼻を折り返してすぐ長者ヶ橋へやってきた。40mの高さから見下ろす海は透明度が高く絶景ポイントと聞いてやって来たのだが…もう少し陽が差してくれれば…。
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ちょっとテンションが下がり気味なスポットが続いてしまったが、一気にテンションが高まる場所がようやく現れてくれた。宿根木という集落だ。船大工が作った板壁の民家が百棟以上密集して迷路のようになっている。重要伝統的建造物群保存地区となっているが住民も生活している。

 

200724kosado07200724kosado08200724kosado09200724kosado11我は城とか史跡とか人工建築物にはあまり興味は示さないのだが、昭和40年代を思い起こさせるようなこういう町並みは大好物だ。水木しげる、つげ義春などの作品に強く影響されているからね。まるで漫画の世界に迷い込んだ気持ちになって夢中で写真を撮って歩き回った。

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次は虫谷の入江と呼ばれる青い海が綺麗な入り江があるというので行ってみたが、結局辿り着けなかった。それでも海の色が比較的綺麗な別の海岸に出る事が出来た。

200724kosado16200724kosado17陽が出てきたぞと喜んだのだが、どうも様子が変だなと思った。太陽の周りに輪が出来ていた。「暈(かさ)」と呼ばれるもので、雨が降る前兆と呼ばれるものらしい。確かに予報通りしばらくすると雨が降った…。

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そしてこのすぐ近くにたらい舟で有名な矢島経島がある。完全な観光地点だが佐渡を象徴するような光景。海の向こうには本土の山々が見える。

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佐渡の南の玄関口、小木港に到着したのは10時をまわった頃だった。腹が減ったのでここで朝食をとることにした。それは別記事にて。

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再び車に乗りひたすら海岸線を走った。しばらくしてもうひとつフェリーが到着する港、赤泊港に到着。この辺りでようやく佐渡南岸の半分くらい走った事になる。港以外何もない。人も見かけない。随分寂れた港だなあと不審に思いつつそのまま港を後にした。後で調べたら昨年5月1日で寺泊-赤泊の航路は廃止されていた。フェリーの航路が一つ減る。佐渡の今を象徴するような光景だった。

 

いくら我が海が見える景色が好きだからとは言え、単調な景色の連続に飽きてきた。空には雲がまた増えてきたし。すぐに宿に戻りたいなと思ったが、もうひとつ訪問を計画していたチェックポイントがある。岩首昇竜棚田だ。江戸時代、狭い山間部に全て人の手で開拓し作った棚田で最も高いところで標高350mを超えているらしい。とてつもない急斜面のものすごく細い農道を車で上っていく。ちょっとでも踏み外し車を田んぼに落としたらという恐怖と戦いながら何とか最上部の見晴台まで到着。先客グループ4人いたが我と入れ替わりで立ち去っていった。途中で対向で鉢合わせしないで本当に良かった。

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定冠詞付きの日本の風景。見ることが出来て良かった。そしてこの時から雨がポツリポツリと降り始めた。頃合いだろう。
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赤亀風島なぎさ公園という場所に到着。もう少しで東端の姫崎だ。朝5時過ぎに出発してもうすぐ午後2時になる。この頃になるともう疲れて早く宿に到着してゆっくり休みたいという事しか考えられなくなっていた。無事小佐渡巡の目的は達成し佐渡は十分満喫出来て満足だ。『長三郎鮨』で昼食兼晩飯を食べた後,午後3時過ぎには宿に戻った。午後4時には風呂につかって夜8時前にはもう就寝していた。

 

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