佐渡最終
我の佐渡旅行最終日。午後1時過ぎの高速船で佐渡を去る事になる。前日の天気予報では昨日に続いて雨だった。だからもうチェックアウト時間ギリギリまで宿でゆっくりしようと思っていた。だけど翌朝部屋の窓のカーテンを開けると雨は降っていないようだ。でも昨日のように晴れ間は見えなかった。とりあえず朝風呂に入って身支度を整え朝7時半頃チェックアウト。正直昨日までで佐渡は十分堪能したつもりになってたけど、せっかく佐渡にいるんだからもう少し欲張って出かける事にした。旅行前は「トキの森公園」を予定していたが、我の出発前日に佐渡初の感染者が1人出た影響で臨時休園となってしまった。これだけじゃなく佐渡にある博物館関連はほぼ全て。
ではどうしようかと色々調べて我が白羽の矢を立てたのが、佐渡中央付近、小佐渡山地の麓辺りにある「清水寺(せんすいじ)」だ。荒廃が進み廃寺のようになっているそうだが、それがかえって絵になるというか、映えるらしい。到着したのは朝8時。駐車場もないので路肩駐車。我以外誰1人としていなかったから良かった。
おお、確かに映画のシーンが目の前に現れたような杉並木の参道だ。実際何かの映画で使われたそうだ。雰囲気あるなー。奥に高い土台にそびえ立つ建物があった。京都の清水寺を模した救世殿というものらしい。小川の流れる音、小鳥のさえずり、誰もいない緑の中に佇む廃寺。確かに絵になる。来てよかった。
でも清水寺見学は15分程度ですぐ終わってしまった。まだ8時15分。どうしようか。海岸線は散々見てきたのでやはり山からの景色か。一度両津に戻り反対側の大佐渡山地へ向かった。昨日の朝に登った白雲台よりもっと東で両津寄り、900m級の山が3つ連なった、正式名称タダラ峰、通称ドンデン山だ。ここも佐渡を見下ろせる絶景ポイントらしい。それだけにくねくね山道が半端ではない。そしてどんどん車1台ギリギリ通れるくらいの道幅になり見晴台兼宿泊施設のドンデン山荘にたどり着いた。
やはりこちらは両津寄りなので両津湾と加茂湖がハッキリと見下ろす事が出来た。空模様は残念だったが、この景色を見て佐渡には未練なく帰れる気持ちに整った。ここ数年行かなきゃなーと思い続けていた佐渡ヶ島。これにて我の旅は完結だ。
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