中華朝粥
中国の朝食は粥であるのがポピュラーだとは前から聞いて知識としては知っていた。でも考えてみると中華粥というものを我は経験していなかった気がする。観光で香港や台湾に行った時は20代で朝粥など食べようとしなかったし、仕事で行った時はホテルのビュッフェで朝食がお決まりだったから。昨日中華街に行って「やっぱりここは観光する場所だ」と再認識させられたのだが、帰宅後後付調査している時に、店前にいつも行列が出来ている中華粥専門店があるのを思い出した。『謝甜記 貮号店』という店だ。その店は土曜だと朝8時から開店しているという。朝方の我にとっては好都合。今日の朝食は中華粥にしてみよう。今日も快晴。日が昇ってから布団を干してから家を出た。店には開店15分も前に到着してしまったが、既に店前に2人待っていたのでその後ろに続いた。しばらくして我の後ろにも10人くらいの行列が出来ていた。いずれも日本人のよう。予定より3分ほど前倒しで開店。内装は白を基調にして綺麗。テーブル席が多く並んでいる。店員も男女で8人くらいいたかな。口頭で注文。
謝甜記 貮号店 『什錦魚生粥(普通)』 760円
流石中華粥専門店を名乗るだけあってものすごい種類の粥が用意されている。全くどう選ぶのがよいのかわからなかったので、とりあえず「ごもくがゆ」というのが無難そうなので注文してみた。まずは手羽先の煮たものがつまみとして提供された。え?これサービスなのか?
その後提供された中華粥。あまりにシンプルな顔をしている。お粥自体はごく普通の塩味。唯一パクチーの味わいが広がる。上には油条の切ったものがいくつかのっている。お粥を掘ってみると五目の中身(海老・イカ・白身魚・野菜)が出てきた。
+『油条(ヤオチャッカイ)』 180円=940円
トッピングに追加したのは油条。実はこちらの方が我の関心度は高かった。今まで見かけた事はあるけど食べてみたことはなかった。日本で単に「揚げパン」と翻訳されているがコッペパンとは全く異なる代物で砂糖などは付いていない。外はカリッと中はフワッとした食感が良い。でもコレ自体に味はほとんどなく文字通り油感のみ。これをお粥に入れて食べると柔らかくなって塩気も吸って、食べると口内に油分が加わり、普通にスプーンで食べるより断然美味く感じる。あまりふやけさせると効果が減少する。ふーん、なかなか面白いものだね。ただお粥はお粥ななので…我はもう行列に並ぶなんて事はしないだろう。料金を支払い店を出た。
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