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2020年1月11日 (土)

板橋炒飯

我は本とかテレビ番組とかに影響されやすい質である事を否定出来ない。昨年末から読んでいる『東京ラーメン系譜学』という本に影響されてすぐ『ホープ軒』巡りを初めてしまった。著者の苅部山本氏は所謂B級グルメ同人誌活動を古くから行っていて、その中で「板橋チャーハンの世界」の案内人としてテレビ番組『マツコの知らない世界』に出演したそうだ。そしてラーメン本であるはずのこの本にもその板橋チャーハンのことが書かれていた。この著者にとってはよっぽど大きな存在なのだろうなーと紹介されている店に行ってみたくなった。東武東上線大山駅から徒歩7分くらいのところにある昭和42年(1967年)創業という老舗中華料理店『丸鶴』だ。昨年内に行こうとしていたが、ホープ軒巡りを優先したのでタイムアップしてそのまま正月休みに突入してしまった。2週間のお預け状態の後、満を持して本日板橋チャーハンの実食に望む。

200111ooyama01元町・中華街駅から副都心線直通快速に乗り池袋に出た後東武東上線に乗り換える。この東武東上線に乗った瞬間から我にとっては未知の世界に足を踏み入れた不安とワクワク感が少し味わえて楽しい。池袋から3駅目で大山駅に到着。改札を出るとアーケード商店街と繋がっているというのもちょっと驚いた。トビウオの出汁をペットボトルで売っている自販機もあったり、「違う街に来た」感が味わえるのも楽しい。でもごく庶民的な、血の通った町というのが伝わってきて好印象だ板橋大山。駅から7分ほど歩いて本日の目的店『丸鶴』に到着した。開店20分も前に到着してしまった。店前に待ちはなし。テレビで紹介された時は大行列が出来て大変だったらしいけど、流石に放映から4年も経てば静かになるか。安心して近くのコンビニでホットココアを購入したり時間を潰して開店10分前に店に戻った。相変わらず先客は無かったので店前にある待ち席に座って開店を待つ。直後くらいに2人が我の後に来たけど開店待ち客はそれまでだった。定刻に開店。店舗外側とは裏腹にこじんまりとした普通の町中華といった感じの客席の狭さ。厨房には味のある店主とおばさん店員3人。厨房前に一列のカウンター6席と4人がけテーブル席3卓。店頭には客席42席とあったが普段は閉じているのかな?おそらくテレビの影響があった際に常連客用として使っていたのかも知れない。後客5人。口頭で注文。
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中華料理 丸鶴 『ラーメン』 500円

チャーハン主目的だけどラーメンも注文したらすぐ先行して出てきた。これがとても1コインとは思えないいい顔をした一杯。麺は柔らかめの中太縮れ麺。具は薬味ネギ、ワカメ、平メンマ、ナルト1枚、油揚げ一切れ、チャーシュー1枚。スープは一般的な町中華のものより濃い目のつくりになっている。鶏ガラ豚ガラだけではなく鰹出汁も入っている。そしてチャーシューが柔らかく美味かったのが際立っていた。これだけでも大満足。
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+『レタスチャーハン』 700円=1200円

そして今回の主役板橋チャーハン。ノーマルのチャーハン、レタスチャーハン、チャーシューチャーハン、海老入りチャーハン、とび子チャーハンの5種類が存在する。苅部山本氏が推していたレタスチャーハンを注文。注文時「スープを付けますか?」と聞かれた。おそらくラーメンも合わせて注文した為省略する客がいるからだろう。ちゃんと確認してくれるのは偉い。今回は初訪問なので省略はしなかった。艷やかなレタスの緑が目を引く。このレタス、全然シナシナとしていないでシャキシャキ感を残している。それはレタスを蒸留水の中で1時間以上漬け込んでいるという手間をかけているからだ。そしてこの手の炒飯はレタスをメインにして他の具を減らす店が多いのだが、この店は角切りチャーシューがゴロゴロ入っている。その量は他店と比べて多いくらい。だから炒飯を食べていると脂の甘みを感じて美味い。何でも店主は肉のさばき方を学ぶ為食肉工場で働いた経験があり、肉に精通しているらしい。道理でラーメンのチャーシューも美味かったはずだ。そして板橋チャーハンの特徴とされるご飯に水分が残った「しっとり」と表現される焼き飯具合。確かにマスコミの影響で水分を飛ばした「パラパラ」至上主義は誤っていたと説得させられる美味さ。これは美味いよ。日本人に合わせた炒飯。味付けは強めに胡椒が使われているのでしょっぱいけど、町中華の炒飯なのだから上品に薄味にされるよりよっぽど良い。ただ味が濃いものを食べると満腹感を半端じゃない。限界に近いや。大満足。水を飲んで口中をリセットさせ支払いを済ませた。店主店員全員に「ありがとうございましたー」と言われ気持ちよく退店した。家からは遠いけどまた訪問してしまう気がする。

また駅に戻り線路を渡って反対側にある長い一本道のオープン商店街を歩き通り抜けて都営地下鉄三田線、板橋区役所前駅まで到達。そこから東急目黒線直通の電車に乗る事が出来たのでそのまま日吉まで出て帰路に着いた。

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