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2019年11月29日 (金)

佐野卒業

『支那そばや』が来月1日、つまり明後日をもって新横浜ラーメン博物館から卒業となる。2000年3月の営業開始から20年の節目ということで退店を決めたそうだ。戸塚の本店は2008年開店だからオープン当初は後付感が否めなかった。『支那そばや』といえばラー博、そして『支那そばや』といえば佐野実だ。最初に知ったのはご多分に漏れずあのバラエティ番組。絵に描いたようなラーメン店の頑固親父。「そんな頑固なラーメン店主ならそもそもバラエティ番組に出るわけ無いだろうに」と当時は冷ややかな視線で見ていた。だからその後ラー博で『支那そばや』のラーメンを食べる時も「どの程度か見てやろう」と半ば馬鹿にするつもりで注文したんだけど…。でも実際に食べたらその麺の喉越しに驚かされたよ。当時「家系のちぢれ太麺最高!」と考えていた我がそう思ったのだからよっぽどの事だよ。自分が色眼鏡で人や物を見てしまった事を恥じた。そして2014年4月の訃報。あまりにも突然過ぎたので今でも信じられないところがあるよ。本当に惜しい人をなくした。あれからまた時が過ぎてとうとう『支那そばや』がラー博からいなくなる。そして伝説へ…といったところか。語り継がれる人だと思う。

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本当は今夜は別の新店に訪問するつもりだったけど、急遽ラー博に予定を変更。到着したのは6時半頃。まず向かったのは1階の土産物売り場。以前は子供向けのカーレース場とか無意味なものがあったけど撤去されて様変わりしたね。何で地下の店舗に行かず売店に直行したかというと3000部限定販売という冊子「支那そばやのすべて」を購入する為だ。明後日店終いなので売り残ってくれるか不安だったが無事購入出来た。
191129rahaku01191129shinasobaya04急いで地下へ降りて『支那そばや』店舗へ向かう。店前には8人くらいの行列が生じていた。階段の途中まで降りて列に並ぶ。意外と列は早く進み券売機の前へ。ラー博は全店券売機はタッチパネル式に変わったんだね。今夜の狙いはもちろん『支那そばや』卒業ラーメン「美瑛産小麦の塩らぁ麺」。1日100杯限定だそうだ。もう夜になったので残っている可能性は低いかなと半ば諦めていたけど、無事タッチパネル上のボタンを押すことが出来た。連日の売り切れに150食まで増やしたとの情報は後から知った。入口で接客していた女店員にこの店への思い出を語っていた客が多く見られた。その女店員はどうも佐野実氏の実娘らしい。そんな話を多くの客からされて嬉しかっただろうね。
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支那そばや 新横浜ラーメン博物館店 『美瑛産小麦の塩らぁ麺』 1000円

佐野実氏が生前絶賛していた美瑛産小麦「春よ恋」。しかし北海道は産地指定して注文が出来ない事からラーメンへ使用する夢がかなわないままだった。それを佐野氏の妻がJAびえいに交渉し今回卒業ラーメンへの使用が出来たという。この美瑛産「春よ恋」の新麦と他の北海道産小麦をブレンドした『支那そばや』特別の自家製麺を主役にするという意味で具は葱のみのほぼ素ラーメンな状態。それを壊さない為にも我はトッピングは無しで望んだ。そして食べるとやっぱり『支那そばや』らしく喉越しが素晴らしい細麺。麺が主役なんだけどスープも鶏の旨味が上品にしっかりと伝わってくる。塩加減も絶妙。これまでのラー博の他店の限定卒業ラーメンのレベルとは一線を画する、『支那そばや』らしい素晴らしい一杯だった。

上品な素ラーメンでは後で腹が減ってしまうのはわかっている。なのでもう一店連食。選んだのは『利尻らーめん味楽』。利尻島の本店を知った後に初めてラー博店での実食を試みる。店頭に待ちなし。スムーズに食券を買って入店。客入りは7割といったところか。待っている間昆布と思われる箱が店に届けられていたり期待が持てるよ。
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利尻らーめん 味楽 新横浜ラーメン博物館店

『焼き醤油ラーメン』930円+『利尻昆布ダシ味付玉子』 150円=1080円

筆頭焼き醤油に今回は利尻昆布ダシ味玉まで付けちゃおう。味玉は別皿での提供となった。先程の上品な『支那そばや』の塩ラーメンと比べて何と強い味わいだろうか!旨味がもう凶暴にすら感じるよ。もし佐野実氏が生きていてこの一杯を食べたらどう評していただろうか?興味あるなー。こんな一杯があんなに遠かった利尻島まで行かずとも新横浜で食べられるという幸せ。満足の退店となった。

家にかえって早速「支那そばやのすべて」を読んだ。佐野氏の「食材の鬼」っぷりがよくわかる内容。映画のパンフレットのように食前に読めばもっと卒業ラーメンを楽しめただろう。

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