辰島遊覧
9月初日の朝は壱岐南部の港町郷ノ浦で目覚めた。今日は壱岐観光のメインイベントとして島北部にある無人島、辰ノ島へのクルージング&上陸を設定していた。悪天候では船が運行しない恐れもある。だから昨日から天気アプリで今日の壱岐の天気予報をチェックしていたが、残念なことに1日中傘マークがついていた。本当かよ!何とか雨が降らなければ。そんな思いをいだきながら朝5時頃、カーテンを明けると雨樋から滝のように落ちる水の音と、街灯によって照らされた海面には雨による波紋ができていた。奇跡も昨日までだったか…。
朝7時過ぎにホテルの大広間に移動し朝食を食べる。地麺巡りの場合は朝食は抜いて胃袋を空にして出発していたが、離島旅行の場合はやむを得ずホテルで朝食を食べるしかない。朝営業している店など皆無だからだ。定冠詞付きの日本の朝食セット豪華版。久々に食べてみたが、日本食はこれほどまでにご飯と醤油に依存する食事だったのかがよくわかった。それでも美味く食べてほぼ完食した。
8時前にはホテルをチェックアウト。車に乗り込もうと玄関を出ると…あれ?あれだけ降っていた雨が止んでいる。天気予報アプリで再確認すると午前中の傘マークは曇りマークに変わっていた。おっ!雨が降りさえしなければ辰の島へ船が出る芽もある。車のエンジンをかけ島の北端にある勝本港へ向けて出発!国道に沿って壱岐島を縦断した。
勝本港へ到着出来たのは8時15分くらいだったかな。早速辰の島観光船受付に向かう。すると我が本日最初の客だったらしい。そして船が出るには2人以上の参加者が必要だという。えー、そんな話になるのか…。「今日は日曜だからお客さん来るとは思いますが…」と言われたけどこの事務所で後客を待っているのも馬鹿らしいので勝本の港をぶらり散歩してみるか。そしてあるき始めて40mくらい歩いた時に後ろから「お客様ー!」と声が聞こえた。振り返ると先程の受付の女店員が両手で丸マークを作っていた。後客が入ったらしい。事務所へ戻ると8人以上の客がいたよ。たった40m歩いた間の時間に何なのだ。とりあえず船が出る事が確定されてなにより。9時出港の予定なのでその30分前からチケット発売になった。周遊と上陸がバラ売りもされているが上陸出来るのなら上陸したい。なので周遊+上陸のセットのチケット代2000円を支払った。島北部の外海側はその時の状況によって船長の判断で周遊しない可能性があると説明された。定刻の出発まで港で船の登場準備を待って9時5分前くらいに乗船可能となった。
定刻に勝浦港を出港。空は雲が立ち込めてはいるが雨は降っていない。海風が頬にあたり爽快だ。島旅の魅力はやはり船で海上を走っている時だなー。
辰の島の隣に並ぶように存在する若宮島が見えてきた。戦時中から海軍、今は海上自衛隊の警備所がある一般人立ち入り禁止の島だ。
そしていよいよ辰の島。いきなり海の色が違う。エメラルド色の海で海底が見えるよ。
船は辰の島をぐるりと一周し途中奇岩や海底洞窟を巡っていく。
外海側にも出た。遠く水平線上に対馬島が望めた。
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