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2019年8月30日 (金)

対馬北巡

対馬空港から予約していたレンタカーを借りた。営業所のおばさん店員は「観光ですか?」と聞いてきたので「はいそうです」と答えると、対馬の観光スポットや注意点を詳しく説明してくれて資料も色々いただけとても親切に対応してもらった。感謝します!カーナビに今日訪れるべき観光スポットを入力していよいよ出発!

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対馬島というのは南北に約82km、東西に18kmもある縦長の大きな島だ。択捉島や沖縄本島を除けば佐渡島や奄美大島に次ぐ第3位の面積を誇る。しかし対馬空港付近は浅茅湾という海が大きく侵食して複雑な地形をしている部分があり、2つの島に分かれてしまう寸前の状態だった。その一番細い部分を何と人間が水路を通し実際に2つに分けてしまった。縦長の対馬島を大きく回り込ませることなく軍艦を通せるようにする為だったそうだ。国防の島の過酷な運命だ。そうして2分された対馬の北の大きな島を上島、南の小さな島を下島と呼ぶようになっているそうだ。今日は北の上島を中心に車を走らせる事にした。

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 対馬空港から北部の比田勝港まで約69km、だいたい横浜駅から箱根湯本駅くらいの距離がある。そこを島独特のくねくね山道海道を慣れない車の運転をして行かなければならなかったので精神的にもとても疲れた。朝から何も食べていないので腹が減った。比田勝についたらとにかく食事。どの店も日本語とハングルを併記しているね。比田勝港は韓国側の玄関口でここにフェリーが停泊して韓国人が大挙押し寄せて賑わっていたというが、それが信じられないほど閑散としていた。地元民と思しき人達は少し見かけたけど、日本人も韓国人も含めて観光客らしき人は我が見る限り出会わなかった。店も半分以上は閉まっている。韓国人経営の店も多数あってそういう店は間髪入れずに店を畳んでいるようだ。我の目には比田勝は静かで穏やかな小さな漁村のように映った。韓国人観光客を失った最大の被害を被っている場所だろう。そんな町を訪れて我は昼飯を食べた。それくらいしか今の我には出来ないけど。それは別記事にまとめよう。

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比田勝港から車で5分ほどのところに対馬で最も美しいとされる三宇田浜海水浴場へ行ってみた。小さいけど遠浅で綺麗な海の色をしている。こんなに美しいビーチなのに我以外には韓国人の親子2人しかいなかった。夏の終わりを感じた。

190830miudahama01190830miudahama02190830miudahama04 対馬で時々見かける車に貼られた見慣れないシールが気になって止めてあった車に近づくと国際免許を示すシールだった。つまり韓国人観光客が運転する車という事だ。あちらは左ハンドルで右側通行だろ?日本での走行は不慣れなはず。そんな車がバンバン走る中、言葉が通じない相手とトラブルに巻き込まれたらと考えると恐ろしい。そういった意味でもこの時期対馬に来れた事のメリットがあると感じた。

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国境の島と言われる対馬。様々なところに砲台が設置されて今は観光スポットになっている。その中でも最も巨大な砲台の跡が豊砲台跡。我はあまり人工物に興味はないのだがちょっと行ってみる事にした。砲台跡まで長い坂道があるのだが落石があり車で行けないので歩いて向かった。他に観光客などいないよ。途中見慣れない小動物が勢いよく崖を駆け上がっていくのを目撃した。有名なツシマヤマネコか?と思ったが猫には見えない。形状から同じく対馬固有種の天然記念物ツシマテンだと思う。そういえば対馬野生生物保護センターに飼われたたった一匹のツシマヤマネコが今月初旬に亡くなったらしいのでそこは訪問予定から外した。

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代わりに訪れた形になる豊砲台跡だが当時は軍艦の主砲を備え付けた当時最大級の砲台だったらしいが、今はその主砲は外されてがらんどうの状態。しかもそこへ行くための長い通路には小さな電灯がひとつあるだけで真っ暗。我以外誰もいなかったので怖かったが、わざわざ長い坂道を上りきってやって来たのが無駄になってしまうのも悔しいので入ってみた。でもただの廃墟だよなー。我にははっきり行ってしまうと無駄骨だった。
190830toyohoudai01190830toyohoudai02 そしてやってきた韓国展望所。空気が澄んでいれば、という但し書き付きで韓国釜山の街が見える事もあるという。しかし今の季節は夏。全く見えなかった。水平線が一直線になっていないからだぶんそこが韓国なのだろうが…見えなかったよ。右側に見えるのは海栗島といって航空自衛隊管轄の一般人立ち入り禁止の島だ。

190830kankokutenboujyo1190830kankokutenboujyo02 上島の北から一気に上島の南に位置する対馬で最大の観光スポットと言われる和多都美神社と烏帽子岳展望所を目指した。古事記で大八洲国のひとつに数えられる対馬。日本神話に関する様々な遺跡や神社も多数存在する。この和多都美神社の祭神は、山幸彦こと彦火火出見尊と、妻の豊玉姫命だそうだ。見どころは一直線に連なった5つの鳥居の内、2つは広島宮島の鳥居のように満潮時海水に没するそうだ。我が訪れた時は完全に干潮時だったので全部が地上に出ていた。

190830watatsumijinnjya01190830watatsumijinnjya02190830watatsumijinnjya03そしてこの和多都美神社の背後にある烏帽子岳の展望台からは浅茅湾を北から望める絶景ポイント。美しい多島海の情景が360度広がっていた。対馬観光のハイライトというべき場所だけど、我以外の観光客はまばら。この雄大な景色を独り占めしていると思うと今日この場に立つ事が出来た事を感謝したい気持ちになった。

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