仏浦上下
下北半島の旅もいよいよ大詰め。トマホーク型の下北半島の刃の部分の真ん中あたりまでやって来た。景勝地「仏ヶ浦」だ。東日本を連なるグリーンタフと呼ばれる緑色凝灰岩が、長い年月をかけて風雨と海の侵食を受けて形成された奇岩が連なる場所だ。
一般的には近くの港から船で来て観光するらしいが、時間と行動が束縛されてしまうので、駐車場から坂を下って歩いて行くことにした。坂というか遊歩道は設置されているのだが、なにせほぼ垂直な崖なので途中から蛇行する急階段になっている。ここはかなり帰りがキツイと事前調査でわかっていたので、入口脇に置いてある、ほぼ木の棒である簡素な杖を借りて降りた。でも我が下る時、何と着物姿のおばさんが杖もなく上がってくるのとすれ違って驚いたよ。
ようやく地上に到着した。目の前に海が広がり両側には色々な白い奇岩が立ち並んでいた。岩手の浄土ヶ浜とよく似ている印象を受けた。
観光を終え満足したので駐車場に戻る事にした。ここから大変だった。杖借りておいて大正解だったよ。途中、額に赤い点を付け民族衣装に見を包んだインド人のおばあちゃんが杖をついて、家族と思しき男に連れられているのを目撃して、ここはどこだよと思ったよ。15分かけて車中に戻り冷房を全開にしてしばらく休んだ。はー疲れた。これにて下北半島観光は終了。トマホークの刃の一番下の部分にある脇野沢のフェリー乗り場を目指し、また山のくねくね道を車で飛ばした。
脇野沢港からフェリーに乗船する。受付で「満席です」表示があったが、約一ヶ月前にネットから乗船予約はしてあるから大丈夫。料金を支払い車を船に乗せる。1時間かけて平舘海峡を横断して津軽半島蟹田に渡った。そこから開けた真っ直ぐな道を30分走って新青森駅に戻ってきた。無事車を返却出来て安堵した。
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