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2019年5月 3日 (金)

利尻巡晴


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旅行3日目、念願の訪問が叶った利尻島で目が覚めた。カーテンを開けるとまだ雲が多く残っている。朝風呂に入り朝食をとった後、朝7時半には車に乗車。島のどこからも見える中心にそびえ立つ利尻山はまだ雲の帽子をかぶっている。宿から近かった「夕陽ケ丘展望台」に登って眺めると、海の向こうの礼文島は良く見えた。青空が広がって来ているのがわかる。今日は予報通り良い天気、行楽日和になりそうだ。昨日の分を取り戻すぞ。
190503rishiri04 190503rishiri03利尻山3合目あたりに利尻山からの湧き水が出るところ「甘露泉水」という場所があるそうだ。まだ完全に晴れていないので、まず朝一に利尻山からの天然水を体内に取り入れ利尻島を体の中から体感してみよう。まず三合目にある北嶺野営地というところまで車で行くと姫沼までのトレッキングコースにつながっており、甘露泉水はここから650mほど登ったところにあるらしい。所々に少し雪が残っている。結構険しい山道だったので情けないけど辿り着くまでヘトヘトになってしまった。持参したペットボトルに甘露泉水からの湧き水を満タンに注いで、近くに休憩所があったので座って飲んだ。冷たくて美味い!

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下山した後、反時計回りに島を一周する事にする。まずは島の西側にある島第2の大きな町沓形(くつがた)へ向かう。夏場1便だけフェリーも停泊するようになるそうだ。港近くで小さく海に飛び出ている「沓形岬公園」へ。この頃になると上空にはほとんど雲は無く快晴といってよい状態になり気分がいい。まん丸な島で中央に美しい利尻山が鎮座しているので、島中どこへ行っても美しい雪化粧をした利尻山と、地球は確かに円形なんだなと感じられるだだっ広い水平線が広がっている。

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この沓形側からも利尻山への登山口があり、こちらは5合目まで車で行けるようなので行ってみる事にした。「見返り台園地」という。駐車場からかなりの長い急坂を歩いてようやく到着。そこにはうぐいすなど小鳥のさえずりと風の音しかしない。降り注ぐ北の太陽の光と、180°以上の日本海の水平線。背後には雄大な利尻山。こればっかりだけど、それはもう穏やかな気持になれる時間がゆっくりと流れていたよ。
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更に南下し島の最南端近くの「仙法志御崎公園」へ。同じ利尻山と海だけど見え方は微妙に異なっていて、そのどれもが絵になるのが凄いね。この海岸には柵で逃げられないようにしていたアザラシが2頭見世物にさせられていた。
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今度は島の南東方向に入り、「南浜湿原」へ。こじんまりとした湿原だが、海との対比とはまた違う美しさを感じられる利尻富士だ。
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そして利尻島観光のハイライトとも言うべき「オタトマリ沼」と利尻山とのコントラスト。開けた平地に広がる沼に反射する逆さ利尻山。ここが利尻山の見え方としては一番美しかった。ここの売店で食べたハマナスソフトも美味かったなー。北の離島だというのに運転中道路に逃げ水が見えるくらいの気温上昇だったからねー。
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この沼の近くの高台に登ると北海道銘菓「白い恋人」のパッケージで描かれたイラストと同じ構図の利尻山が拝めるというので行ってみた。イラストより雪化粧の具合がこの日の方が美しかったくらいだ。
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鴛泊港近くに戻ってきた。山の3合目付近にある静かな人工湖「姫沼」へ。人工といっても自然に出来た沼の周りを囲っただけのもの。こちらも雰囲気がある逆さ利尻富士を拝む事が出来た。沼の周りを一周出来るようになっていたのでまわってみたが、山を背後にしてしまうと逆さ利尻富士が見えなくなってただの沼になってしまう。ただ森林浴的な効果はあったかもしれない。
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鷺泊港の横に小さく突き出た丘がある。「ペシ岬」だ。町の中心部にあるため入口が飲食店の立ち並ぶところにあった為分かりづらかった。ここがとんでもなくきつい角度の上り坂でほぼ登山と言っていいような場所。それでいて山と呼ぶにはあまりにミニチュア感がある。ゲーム「ぼくのなつやすみ2」に出てくるトッテン山を彷彿させた。ここでは利尻山と港との対比を見ることが出来た。
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そしてスタート地点の「夕陽ケ丘展望台」に戻ってきて利尻島をぐるっと一周した事になる。もう夕方5時半過ぎだったけど夕陽にはまだ早かったようだ。
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道民御用達の地域密着型コンビニ、セイコーマートで夕食用の豚丼など買い込み宿に戻った。1時間ほどくつろいだ後、夕暮れの写真を撮影するために外に出た。海の近くなので眼の前が絶好の夕陽撮影ポイントとなっていた。遠く礼文島に沈みゆく夕陽。美しい夕陽を眺めると素晴らしい一日が終わった感じがする。昨日とは対照的に好天に恵まれてよい一日だったなーと今日一日を振り返る。「利尻山十六景」と言われるだけあってその角度ごとに別の顔を魅せる利尻山を1日がかりでたっぷり堪能することが出来て大満足。もう思い残す事はないよ。しばらく夕陽に見とれていたが、さすがに肌寒くなりここが日本最北の離島だという事を思い出した。宿に戻って飯を食べて早々に風呂に入って汗を流し、夜9時前には床に就いた。明日の正午に利尻島を離れる予定だ。

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