軍艦島訪
いよいよ今旅のメイン、軍艦島周遊ツアーだ。長崎港から17.5km先に浮かぶ異様を誇る廃墟の島、端島。通称軍艦島。江戸時代から採炭はされていたが、明治に入ると三菱の資本で開発が加速化し、島の外側をコンクリで埋めて外周1.2kmとなり、まるで要塞のような外観になった。最盛期の1960年当時は5200人が生活し、東京の9倍の人口密度だったそうだ。それが1974年の炭鉱閉山を境に突然無人島と化した。その姿は廃墟マニアならずとも行ってみたいと思わせる、まるでSF世界の景色。この目で直接みたいと思ったのは2015年に世界遺産に登録される前だったと思う。その時行っていればと思ったけど後の村祭り。困難を覚悟で今回1ヶ月前に上陸ツアーに申し込んだ。ところが非常に残念な事に先月の台風で船を接岸する設備などが破壊され上陸禁止になってしまった。なので今回は周遊ツアーという形で参加となる。
今回申し込んだツアー会社は軍艦島に関する博物館を運営している。その入場も合わせて申し込むと優先搭乗出来るというので申し込んだ。早くから到着していたので1番をゲット出来た。そんな感じで仕方なく入館した博物館だったが、これが意外と面白かった。ドローン、3Dカメラ、VR等を駆使し、本来上陸出来ない場所に行っている疑似体験や、自転車で軍艦島内を空中散歩している疑似体験が出来たり、いろいろ工夫がされているのだ。上陸出来ないというのもあったからだけど、とても楽しめた。
さていよいよ乗船。我は室内より屋外の方が良いので2階デッキ右側の席を選んだ。好天に恵まれ日差しはあるのだが、結構風が強くて寒かった。途中伊王島に立ち寄ってから軍艦島へと向かう。
遠くから軍艦島の異様な外観が徐々に大きくなっていくさまは感動だった。そして間近に見ると迫力満点。
廃墟とはいえ昭和40年代当時を忍ばせるのがまた興味深かった。
約2時間のクルーズを終え長崎港に戻って解散となった。いつか上陸のリベンジが出来ればいいな。
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