平戸昼下
午後2時過ぎ。当初の予定より2時間遅れで今旅最初の目的地、平戸に到着した。財布を紛失したところから、見つけて取り戻して、次の飛行機の席を確保して、バスをギリギリ乗り継いでという奇跡の数珠つなぎで急速な追い上げで旅を再開する事が出来た。主目的であり最優先事項であった「平戸ちゃんぽん」実食はバスから降りるなり『もりとう食堂』に突撃・実行した。それは別記事「平戸地麺」で。朝からのトラブルと心配で食欲どころでは無く、早朝からお茶くらいしか口にしていなかった。その前置きが効いたのか平戸ちゃんぽんは美味しくいただけた。そしてあれだけ焦って落ち着かなかった気持ちが急速に落ち着いてきた。
『もりとう食堂』を出て目の前に広がっていたのは平戸港の穏やかな海。対岸に平戸城が見える。そう、平戸大橋を渡ってバスでやって来てしまったが、ここは平戸島という、島が多い長崎県の中でも4番目に大きい島なのだ。全国的にも20番目に食い込む広面積らしい。ゆっくり観光したいけど流石に次の1時間後のバスに乗らないとだなー。ちゃんぽんを食べた時間を入れるとあと40分ほどしかない。でも平戸港付近に観光名所は集中してあるので、急ぎ足になるけど早速まわってみよう。おー旅が出来るぞ!空は雲が多いものの徐々に青空が広がってきた。まるで我の気持ちとリンクしているかのようだ。今日は平日だけあって観光客もまばら。気分良く開放的な気持ちになる。
平戸の歴史はもの凄い。南蛮貿易が始まるずっと以前、遣隋使、遣唐使の寄港先だったし、元寇が侵略してきて陣地を作られたり、その後はポルトガル貿易で栄えたり。
海岸線に沿って西に歩をすすめると「平戸オランダ商館」が見えてきた。
平戸オランダ商館
日本初の洋風石造り建築物だった倉庫を復元したものらしい。外観だけ眺めた。近くにその商館の名残のオランダ塀もあった。
坂を登って「平戸ザビエル記念教会」。創建は昭和6年。薄緑色の色調がいい感じだね。その前の坂を降りて行くとすぐ光明寺・瑞雲寺という寺院があり、そこには「協会と寺院が見える風景」として有名なポイントがあるのだが、実際行ってみると教会が霞んでしまい、あまり良い写真は撮れなかった。
30分観光ではこんなところが限度かな。午後3時の便に乗り遅れたら次は4時半出発になってしまう。土産物屋でとりあえずあごだしパックを買ってバスターミナルに戻ってバスを待った。予定より10分遅れでバスは到着し佐世保へと戻った。
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