小浜菜麺
ここ小浜温泉にわざわざ宿泊した理由は、言わずもがな小浜ちゃんぽんを食す為だ。美しい夕陽を堪能した後温泉街に戻り最初の目的店と定めていた『開花亭』という店に行ったのだが、店の入口に「準備中」と書かれた札がぶら下がっていた。仕方なく街をぶらぶらして他の店を探す。日が沈むと一気に冷えてきた。温泉街中心部?付近に小浜ちゃんぽんを看板に掲げる店を発見。『味処湯処よしちょう』という海鮮料理や定食を出す観光地の食べ物やだ。暖簾を割ったのは夕方6時頃。店は2階で1階は温泉のようだ。なんでもこの店はちゃんぽんとにぎり寿司のセットを注文すると入浴料が免除されるという。我はホテルの温泉に浸かる予定なので最初から入浴するつもりもなかったけどね。階段を上がろうとすると口元がおぼつかない爺さん店員が今満席だと告げられ名簿に名前を書くように言われた。10分弱待って2階に上がるように言われる。大広間で中央に座敷席が相当数あったが、我は窓際のテーブル席に座った。もう日はとっぷりと暮れて窓の外は真っ暗だ。厨房は奥にあり見えない。おばちゃん店員が数名見える。口頭で注文。
通常の小浜ちゃんぽんもメニューにあったが、結構町をさまよった後待たされたので、「よしちょう定番」と書かれた特のせっぽい塩ちゃんぽんを注文。麺は丸い中太ストレートのちゃんぽん麺。具はもやし、キャベツ、にんじん、きくらげ、コーン、さつま揚げ、かまぼこ、豚肉、殻付きのエビ1尾。そして中央に温泉卵。スープはあっさり塩とんこつ。このあっさりが小浜ちゃんぽんの特徴らしいんだけど、我からするとそれがマイナスに感じてしまった。この旅でわかってしまったのだが『リンガーハット』ってなかなかのレベルのちゃんぽんを提供してくれていたって事。ここ小浜温泉にも店舗があったしね。
不満が残ったまま小浜を後にしたくなかったのでホテルに戻った後、もう一度最初の目的店『開花亭』へ行ってみる事にした。時刻は18時30分くらい。もう外は真っ暗。寒い。途中coopがあったので寄ってみた。素泊まりで明日朝8時には雲仙に立つ予定なので朝食代わりにカステラのクズを買っておいた。そして『開花亭』に行ってみると営業中の札に変わっていたよ。良かった、早速入店。お姉さん店員が調理しておばちゃん店員2人がカートを使って食べ物を運んでいた。客席は4人がけテーブルが4卓と座敷にも4人がけテーブルが4卓。先客7人後客7人。口頭で注文。こちらもいわゆる温泉街のお食事処で、とんかつ定食や焼き肉定食なども提供している。
お食事処 開花亭 『ちゃんぽん』 700円+『温泉たまご』 40円=740円
ちゃんぽんに温玉プラスを注文。着丼した瞬間美味そうだなと感じた。麺はちゃんぽんとしてはやや細めの中太ストレート。具はもやし、キャベツ、にんじん、コーン、グリーンピース、きくらげ、かまぼこ、練り物、殻付きの小エビ、豚肉。そして追加トッピングの温玉が中央に。スープはまろやかさを感じる。少量の温泉水を隠し味に使っているのがこの店のちゃんぽんの特徴。ちゃんぽんの連食だったが、こっちは美味いと感じた。これで本物の小浜ちゃんぽんを食したという満足感が得られた。
ホテルに戻ってすぐ別館の大浴場に浸かり体を温めた。周りにほとんど客はおらず貸し切りに近い状態。しっかり体を温めた後は寝るだけ。前日とはうって変わって夜10時前には就寝し翌朝6時まで目が覚めなかった。
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