元祖鶏飯
島北部の美しい景色を楽しんでいる中空腹に襲われ車中「腹が減った…」と呟いてしまうくらいな状態に陥った。そこで狙ったのは奄美大島名物「鶏飯(けいはん)」の元祖を名乗る『みなとや』を訪問した。我はもう恥も外聞もなくガイドブック片手にその土地の名所名物を狙っていくという旅のスタイル。行き当たりばったりを楽しむなんていう「時間に余裕がある生活」を送っていないからね。我にはよくある事なのだが、偶然につい最近人気テレビ番組に紹介され話題になっていた。店に到着したのは正午ちょっと前。混雑しているだろうなと思ったが、偶然にも店前の駐車スペースに1台分空きがあったので駐車し店に突入。入り口に名簿があったのでそれに記入し入り口で5分くらい待たされて案内された。座敷席とテーブル席でトータル80席あるらしい。我はテーブル席へ案内された。
鶏飯とは乾燥させた鶏肉、錦糸玉子、椎茸、ネギ、大根の漬け物、海苔などをご飯に適当に投入し鶏スープをかけてお茶漬け感覚で食す郷土料理だ。この店は昭和21年創業。それまで炊き込みご飯のようだった「鶏飯」を、鶏スープをかけて食べる現在のスタイルにしたのがこの店発祥らしい。鶏スープは油分を感じさせないで鶏の旨味を抽出されている。
「郷土料理に美味いものなし」などと言われ大概は当たっているのだが、これは美味いね。お茶漬け感覚だからとても食べやすいというのもある。小さめのおひつにお茶碗3膳分くらいの量はあったので楽しめた。奄美旅行の間は1日1回は鶏飯を食べることにしたくらい好きになった。
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