奄美中遊
2泊3日の奄美旅行の中日はオプショナルツアーに参加し、奄美の自然の体感してみようという試み。朝9時にツアーコンダクターがバンで迎えに来た。その後も参加者が宿泊している名瀬のホテルを回り参加者を乗せた。午前中は金作原原生林探索だ。何故ツアーに参加したかというと、原生林近くは一般の立ち入りが許されていない。道は舗装されていないし、携帯も通じない。トラブルがあっても助けも呼べないかららしい。我は緊張感もなく半袖半ズボンで腰にポーチ、サンダル型シューズというラフな格好だったが、他のツアー参加者は長袖長ズボン、しっかりとした靴とリュックサックという重装備。ちょっと不安になった。このツアーの為だけに長袖長ズボンなど用意する気もサラサラなかったけど、唯一虫除けを用意出来なかったのは失敗だったかな?と思った。でもツアー会社の方で探索前に虫除けを提供してくれたので助かった。それに他のツアー客には「必要最低限の持ち物で」とリュックなどは車に置いておくように指示があった。
亜熱帯地帯独特の太古を思わせるヒカゲへゴなどの木生シダ類が生える金作原原生林。アマミノクロウサギを代表とする固有のほ乳類は夜行性なので昼間は出会う事はない。そして我は既に屋久島の白谷雲水峡で超弩級の深い森を経験しているので、見た目普通の山道としか見えず視覚的な感動は薄かった。ただしそこはツアーなのでガイドから面白い説明を聞け、いろいろとこの島への理解が深まったので全然損ではなかった。この島の森林はこの金作原以外のほとんどが一度伐採され再生した後の姿と聞いて驚いた。その他この島は何故雨が多いのか、ここの島民は何故キノコや山菜をあまり食べないのか等の話は興味深かった。またハブとマングースの現在の状況も良く理解出来た。一時は1万頭を越えるマングースがアマミノクロウサギ等の奄美固有種をどんどん食べていったが、今は駆除が進み百頭前後まで減っていて、アマミノクロウサギも夜のツアーでは100%に近い確率で出会えるそうだ。またハブの習性を聞けたのであえてハブセンターなど行かなくても良くなった。最初から行くつもりもなかったけど。ハブの出ない安全な山道1kmくらいを往復してツアーは終了。とにかく好天に恵まれたので青空をバックにヒカゲヘゴが撮影出来てるからラッキーな日だったそうだ。
いったん名瀬の町に戻ってきて解散。昼食をとった後ツアー事務所に集合し午後は島中央部住用町にある日本で2番目の規模のマングローブ原生林カヌーツアーとなる。我はその日本最大の西表島のマングローブ地帯を体感しているので視覚的な驚きは薄いのだろうが、その中をカヌーで移動出来るというのが面白そうと思って参加した。
ライフジャケットを着て簡単な講習を受けてからいざカヌーに乗り込む。最初はおっかなびっくりだったけど徐々に操作がわかってきた。それでもカメラを腰から取り出して撮影となるとバランスを崩しやすいので撮影は難しかった。水没したらデータが飛ぶ恐怖との戦いだ。
狭く木々をくぐり抜けながら進む。大きなウナギなどを目撃する。探検家気分で楽しいのだ。次第に川は広くなり海へとつながる広い河口域に出る。そして太陽が容赦なく照りつけてきた。
そしてメインのマングローブ林最深部へ。この好天の為ガイドが超ロングコースで案内してくれたので2時間カヌーを漕いでいた事になる。雨降っていたらどうなっていた事か。暑くて疲れたが楽しかった!帰りはホテルまで送迎してくれた。
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