情熱徳島
昨年9月29日保土ヶ谷駅東口近くに開店した『情熱の薔薇』。この店は近日解禁とメニューを小出しにしたり、開店当初看板メニューとして提供していた「情熱のラーメン」は今では無くなっている等メニューが安定しない。昔はこういう店は好まなかったんだけど、時代の趨勢というか、こういう感じの店が増えてくるんだろうなという予感はある。好意的に見れば店主はこのメニューの数だけラーメンに大して情熱があるとも取れるからね。そんな店が開店当初から近日発売と予告し続けていた徳島ラーメンインスパイア?「情熱のTOKUSIMAラーメン」が今週から5月一杯までの期間限定、1日20杯限定で提供が開始されたというので行ってみた。昨年10月20日以来、三度目の訪問となる。券売機には目的のメニューの「近日発売」札が外されていた。厨房には若い男の店員1人のみ。先客2人後客1人。
ラーメン 情熱の薔薇
『情熱のTOKUSIMAラーメン(麺かため)』 720円
食券を渡すと「お好みは?」と聞かれた。家系ならいざしらず徳島ラーメンで好みなんて聞かれてもわからず「麺かため」のみ指定した。先客は既に食事中だったので我1人分のみの製作だったけど結構待たされた気がする。出てきた一杯は標準で生卵が中央に鎮座している、いかにも徳島ラーメンっぽい見た目になっている。麺はかために茹でられた極細ストレート麺。徳島というより博多ラーメンのようだ。具は青ネギの小分け切りと平メンマ数枚、豚バラスライス数枚。本場では必ず入っているもやしがない。スープはかなりあっさりとした感じに仕上がっている。だから「徳島ラーメン」だと思ってすき焼きのような濃厚で甘辛なスープを期待してしまうと肩透かしを喰らう可能性が高い。本場と比べて違う!とか声を荒あげても意味はない。これは徳島ラーメンではなく「情熱のTOKUSIMAラーメン」なのだから。別に「本場徳島の味を再現!」とか謳っているわけではない。今までこの店のラーメンを食べてきて、店主はあっさりした味わいが好みであろう事が徐々にわかってきた。だからこういう風に仕上がったのだろう。結果的にはスープは飲み干す一歩手前まで飲んでしまったくらい食べやすかった。むしろこうあっさりした味わいなら生卵は不要。博多ラーメンの具違い味違いのバリエーションみたいに捉えれば結構満足出来た。先入観が邪魔をした。
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