家系元味
このところ横浜家系地麺巡りをしているのだが、知的興味が沸いて家系の歴史等も目を通す事になる。そうなると家系のキーパーソン的存在である、北山田の『近藤家』が気になり始めてしまった。
平成4年創業。店主の近藤氏は新杉田時代の『吉村家』に弟子入りし、当時『吉村家』2号店の位置づけだった『本牧家』の立ち上げに従事。『吉村家』退職後も、『横濱家』、『介一家』の立ち上げに関わったという、家系ラーメン史の中心的人物だ。『吉村家』も『六角家』も『横濱家』も『介一家』もその後、創業当時と味を変えてしまっている。だからこそ『近藤家』は新杉田時代の『吉村家』の味を伝える唯一の店となっている。家系元祖の味を改めて確認してみてたいという欲求が抑えられなくなってしまった。我は過去2007年1月7日と2012年10月7日の2度訪問している。約5年ぶりの三度訪問を実行に移した。
店に到着したのは開店10分を過ぎたあたり。手前のビッグヨーサンで買い物をしていたら開店時間を過ぎてしまった。ガラス戸を開け早速入店。入口脇に券売機。厨房には若い男の店員が1人と、近藤氏と思しき人物が奥で見守っている感じ。調理等には参加していない。フロアに接客担当の女店員2人いるが水はセルフ。奥に長い店内。厨房周りにL字型カウンター12席、壁側に4人がけテーブル席3卓。先客6人後客4人。
家系ラーメン 近藤家 本店 『ラーメン(麺かため・油多め)』 700円
筆頭基本メニューを我の家系定番の好みで注文。先客と後客との間が空いていたので、我1人のみのロットで提供された。男っぽい顔をした、定冠詞付きの家系の一杯。なので麺や具の構成を記する事すら馬鹿らしく感じる。味もこれぞ家系ラーメン!としか言いようがないのだが、何故かスープが美味くてレンゲでどんどん飲んでなかなか止める事が出来なくなってしまった。『近藤家』のラーメンというブランド名が影響しているのかも知れないが、我はこのところ家系または豚骨醤油ラーメンばかり食べ歩いている状態。ブランドという心理的影響だけではこの美味さを説明出来ない。全国のご当地ラーメンを食べ歩いてきたが、結局我が一番好きなのは地元横浜家系ラーメンだったというのは、自分でも可笑しくも有り嬉しくもあり。大満足で店を出た。
今更遅いとはわかっているけどラーメンの連食は極力控えることにした。家系ラーメン2連食とか正気の沙汰ではない、緩やかな自殺行為を普通に続けてしまった事を反省している。今日はそのまま帰路についた。
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