饂飩之國
瀬戸内海を挟んで岡山県と対峙する四国の一角、香川県。都道府県中日本最小面積の県で、東京都や大阪府よりも小さいそうだ。我は地麺巡りを通じて一度だけこの香川県に訪れた事がある(「讃岐拉麺」参照)。けれどそれは徳島遠征のついでに徳島県以外の四国3県を巡る一環として1時間程滞在しただけの話。自分でもそれはあまりにぞんざい過ぎるだろうと感じていた。なので各県の地麺を再調査して高知県と愛媛県には各々1泊2日の再遠征を行った。しかし香川県だけは現在に至るまで地麺らしい地麺を見つける事が出来ず再訪出来ていなかった。それが我の中で心残りとしてあった。
期初の4月に特別休暇を設定する際、「あ、ここ休めば4連休に出来るじゃん」と決めたのが11月24日。この4連休どこに行こうか前々から思いを巡らせてきたが、結局行先を香川県と決定出来たのは今月10日を過ぎたあたりだった。旅行期間は前半の一泊二日に設定。何とかギリギリ朝イチの高松行き飛行機と、外風呂付きのホテルの部屋が予約が確保出来た。そこから旅のプランを考える。旅へのブランクがあった分、なかなか具体的な立案が出来ず、こちらも出発直前に形にした感じだった。
早朝5時過ぎに降りしきる雨の中傘を開いて家を出た。まだ夜道と言っていい最寄駅までの道のりを歩いた。羽田7時40分発高松行きの飛行機は満席。朝9時にはもう高松空港に到着していた。空港からリムジンバスに乗り高松の中心部、瓦町駅前へ。バスを降りると何だか人気が少なく活気が感じられないんだよ。これが高松の中心部?空には雲が立ちこめ灰色なのも相まって、高松の最初の印象は「何だか寂しい街だなー」という感じだった。しかしよく考えてみれば今日は祭日で、しかも朝10時前。新幹線が止まるような大きな駅ならいざ知らず、ローカル路線の駅前だからこんなの当たり前なのだった。まずは駅地下の駐輪場でレンタサイクルを借りる事にした。カードを作る手続きをすれば1日100円で借りられる。すぐ近くの今夜宿泊するビジネスホテルに荷物だけ先に預けて、いよいよ高松市内の探索を開始する。来たぞー香川!この感覚、久々でワクワクする。
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